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Retinaディスプレイの需要がAppleがSamsungとの関係を断ち切れない要因に

中国のApple系情報サイトWeiPhoneの記事(中国語)によると、
AppleはiPad mini Retinaモデルに使用する7.9インチRetinaディスプレイの供給キャパ不足によって、
既に商売敵であり係争中のSamsung(サムスン)と協力関係を結び、
SamsungからRetinaディスプレイの供給を受けることを決定したという。
これまでSharpとLG DisplayがRetinaディスプレイのサプライヤーだったが、
最近の情報によると技術的な問題でSharpが大量生産ができなくなり、
Retinaディスプレイ版iPad miniの発売後に重大な供給不足が発生しそうだということだ。

報道によると、以前LG Displayにもキャパの問題が発生し、
AppleはSamsungにディスプレイの発注をせざるを得なくなったこともある。
なぜならSamsungはRetinaディスプレイを生産できる数少ないサプライヤーの1つであるからだ。
しかし具体的な発注量などは明らかになっていない。
これらのRetinaディスプレイは来年にならないと組立工場に届かないという。
つまり、クリスマス〜年末商戦にはRetinaディスプレイ版iPad miniの生産が間に合わず、
供給が需要に追いつかないということが発生することになる。

9月にも別のニュースで、
あまりに生産キャパが小さい関係で、
Retinaディスプレイ搭載のiPad miniの販売は来年からという情報も流れていた。
先週の財務報告会議上で、AppleのCEO ティム・クック(Tim Cook)が、
Retinaディスプレイ版iPad miniの供給問題に関する質問について、
この新製品はまだ市場に出ていないのでこの問題については予想できないであると回答している。

現在AppleのオフィシャルサイトではRetina版iPad miniの発売日について具体的な表示をしておらず、
11月に販売、としている。

生産が間に合っていないのは確実で、
今年中はRetina版iPad miniを手に入れるのは至難の業になるだろう。

Appleにとってはスマホ・タブレット市場で最大の商売敵であるSamsung。
Appleにとっては低いレベルで物まねをされ、
お互いに意匠や著作権侵害について訴訟をしていて正に犬猿の仲でありながら、
Appleはいつも困ったときにSamsungのディスプレイの助けを借りている。
この関係が続く以上、
スマホ・タブレット市場でのAppleとSamsungと2強時代は続くだろう。
ただ、Samsungは経営状況はAppleほどよくない。
恐らく広告宣伝に金をかけすぎているのだろう。
もしSamsungがおかしくなったら、
そのサプライヤーはAppleに流れることになるのだろうか?

記事は以上。

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