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Apple CEOのティム・クックが近日中に中国を再訪問予定。中国のTD-LTE対応iPhone販売なるか?

AppleのCEO、ティム・クック(Tim Cook)が、
近日中に再度中国を訪問することがわかった。
元ネタは中国のニュースサイトWeiPhoneの記事(中国語)。

ティム・クックは今度の再訪問で、中国の三大キャリアのうちの1つ、
中国電信(China Telecom)の幹部と秘密の会合を持つとされている。
このニュースが伝えられると、
業界内では次世代のiPhoneは中国電信によって、
まずは国内で販売されるのではないかとの予測が広がっている。
それと同時に、
もう1つ他のキャリアもクックが今回中国を訪問する際に会合する主役になるのではないかと見られている。

その主役のキャリアとは、中国移動(China Mobile)だ。
世界最大のキャリアとして、6億〜7億ユーザーを抱える中国移動は、
これまでアップルと協力することはなかった。
以前も協議に合意したなどの多くのニュースが流れたことはあったが、
結果として中国大陸で販売されたiPhoneは、
W-CDMA版(中国聯通 China Unicomが採用)
CDMA 2000版(中国電信 China Telecomが採用)の2種類のみで、
中国独自規格のTD-CDMAを進める中国移動のバージョンは販売されることはなかった。
しかし今回のクックの中国訪問によって、
これまでの全てが変わる可能性があるだろう。

中国移動は既にいくつかの都市で同じく独自規格の次世代高速通信であるTD−LTEのテストを始めている。
理論上は現在あるW-CDMAやCDMA 2000より更に高速であるという4Gネットワークの、
TD-LTEは、間違いなく中国移動とAppleが商談を行うのに最も重要なキーワードになるだろう。
とあるジャーナリストによると、
クックの今回の中国訪問の目的の一つは正にTD-LTEのiPhoneの販売に関するものだという。
そうなると、秋に販売されると言われている次世代iPhoneのiPhone5S(或いはiPhone6)や、
廉価版iPhoneに、TD-LTE版が加わる可能性がある。

今月行われた四半期財務報告会議の上で、
クックはこのように述べた。
「我々はこの2年のうちに中国での小売店舗数を倍にし、
iPhoneとiPadの販売量を増やす。
現在、この2種類の製品の中国での販売量は我々の予想を下回っている。
しかし我々は十分に製品の品質を保証に注意しなくてはならない。
私が思うに、中国は我々にとって、依然として一つのチャンスに満ちあふれた市場である。」

この発言も、Appleが中国移動との協力関係を展開させるという方針の証拠としてとらえられている。

しかし以前のニュースで指摘されているように、
TD-LTEの国内での大規模での商用化には2015年までかかると言われており、
そのことが中国移動とAppleの協力関係にどのくらい影響を与えるかは、
現在未知数であると言わざるを得ない。

記事は以上。

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