今日(というか昨日)オープンした、
Yahoo!JapanとTaobao(淘宝)の連携サイト、
Yahoo!チャイナモール。
http://chinamall.yahoo.co.jp/
会社の下班時間にちょうどTwitterのTLでUstで記者会見を中継という話が出たので、
オッサン並にTwitterでちゃちゃを入れつつ見入ってしまった。
なんだかんだ言って孫正義ヤフー会長の派手なやり方が嫌いではないのと、
あとはタオバオの馬雲を見たかったから。
実際のサイトは、
正直機械翻訳によってワンダーランドと化している。
売ってるものの名前が面白すぎて、
ヤフー社長が言っていた良心を持って読んだとしてもなんだかわからないと思う。
もちろん写真を見ればわかるけども。。
「冠特価の創享ダイビング戦士キーの鼠耐水セットに突き進む」
なんだと思いますこれ?
こういったものを生粋の日本人が「買いたい」と思うかどうか?
それから安心して買えるかどうか、
販売者の信用度を目安にする手もあるが、
実は中国のタオバオの販売者の信用度は金で買えてしまう(中国語で刷信用という)。
それと権利侵害しそうな品物も平気で載っているのが怖い。
先日話題になったiPed(Apadともいう)もある。
堂々と「山寨」と機械翻訳されてしまったものも存在している。
キーワードによるフィルタリングもしていないようだと、
安心できる取引先をYahoo!が選んだと言っていたのも眉唾物だ。
ともかく機械翻訳によって奇々怪々な日本語が並んだこのチャイナモール、
サイトそのものを表から見ると非常に滑稽に見えるし、
それをわざわざ駐日中国大使も呼んだ大々的な記者発表会をするのは正に「忽悠」。
正直中身が追いついていない。
しかしこれがまた日本では信じられない中国的な商売の進め方でもある。
中途半端な地下鉄の試運転という名の開通。
中途半端なデパートの試営業という名の開業。
日本はリニアモーターカー1つ作るのに、
失敗を恐れて何十年かけているかわからないが、
中国ではとりあえず公開でやってみてから試行錯誤を繰り返してよいものにしていく。
どちらがいいとは言えないが、
恐らく後者の方がいずれスタンダードになっていくのかもしれない。
商機を逃すといくら完璧なモノを作ったところで売れないのは事実。
孫さんは本当に思いきった決断をしたものだと思う。
これが吉と出るか凶と出るか。
日中ビジネスにどっぷりつかっている自分としては、
吉となって欲しいと切に願う。
そして自分もいつかこういう国境を越えた繋がりを作れるようになりたい。