最近アメリカの特許商標局（USPTO）から公開され、そしてPatently Mobileによって発見された、SAMSUNGのモバイルデバイスを折り曲げられるというユニークな特許がある。この電子機器を曲げたり畳んだりできるというアイデアそのものは本当に興味深いものだ。しかし、もしかしたらこの韓国企業が特許出願の際にスクリーン上のアイコンに選んだアイコンの方がもっと人目を引くかもしれない。

なんと、SAMSUNGの出願した特許書類に、iPodのアイコンが。。

確かに、WhatsApp（ワッツアップ、欧米や香港などでは圧倒的なシェアを誇るソーシャルメッセンジャーサアプリ、LINEのような存在）とPhone（電話）とMessages（メッセージ）アプリは、全てのプラットフォームに共通するアプリだ。しかし、この韓国企業はなぜかそこに【iPodアイコン】を入れているのだ。いつも「Appleをコピーしていない」と声高に主張している会社にしては、おかしい行動といえるのではないだろうか？そして、そのアメリカのカリフォルニア州クパチーノにある会社と長い間法廷で戦っている会社としても。。

特許出願書類は1年半に書かれたもので、SAMSUNGとAppleの係争中に提出されたもの

しかも、この特許は古いものではない。この特許出願書類は韓国において2014年5月（約1年半前に）に記載されたもので、もちろんこれはSamsungとAppleとの法廷での争いが始まったずっと後のことだ。そして米国の特許商標局が数日前に公開したものだ。更にAppleは既に自社のiOSデバイスのiPodアプリをMusicアプリに切り替えているにもかかわらずだ。ということは、SamsungはiPodを自社のスマホに入れようというつもりなのだろうか？（まさかー！？）

SAMSUNGのデザインがAppleの影響を受けていることは明らかだ。AppleとSAMSUNGの係争は、現在でも本国アメリカでは行われており、最も有名なのは2年ほど前にSAMSUNGがiPhoneのUIをコピーしたということで裁判所から10億米ドル（約1,200億円）の支払いを命じられたニュースかもしれない。現在AppleとSAMSUNGの係争は第5ラウンドに入っているが、いつ終わるかもわからない状態だ。

ただ、もしこのことをAppleがSAMSUNGがiOSデバイスをコピーしている証拠として持ち出したとしたら。。ちょっとやりすぎかもしれない。

いずれにせよ、SAMSUNGはこんなデザインを提出して一体何やってんの、というのがこの画像を見た感想ではないだろうか。この特許書類を作ったSAMSUNG社員は、今頃青くなっているかもしれない。相当なチョンボといえるだろう。

記事は以上。

（記事情報元：9to5Mac）