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世界タブレットデバイス市場でAppleのiPadのシェアが続落、20%に

iPad_mini

世界的にタブレット型デバイスの売上げが継続的に落ち込み続ける中、AppleのiPadもその煽りを食らっている。

AppleのiPadの世界タブレット市場シェアは20.3%に低下

マーケティング会社のIDCのデータによれば、今年Q3(第三四半期)のiPadの世界タブレットデバイス市場でのシェアは20.3%しかなかったという(出荷金額ベース)。ちなみに2010年の同期のiPadの出荷額ベースでのシェアは90%近かったことを考えると、かなりの凋落といえる。

 

iPadのシェア比率は右肩下がり。。

世界的にタブレットデバイス市場が不景気ということもあるが、AppleのiPadのシェアが下がったということは基本的にはライバルが台頭してきていることを意味している。IDCはAppleのタブレット市場でのシェアは将来4年ほどこのレベルで安定するということだが、2010年からのシェア率の右肩下がりの傾向を見るにつけ、Appleにとってこれは大きな試練だといえるだろう。

2010年にAppleがiPadをリリースした当時は、iPadは基本的にタブレット市場を独占していたといえる。その後サイズが小さく、価格が安いAndroidタブレットデバイスが登場したことから、AppleはiPad miniをリリースせざるを得なくなったが、Androidタブレットデバイスの台頭は止まらず、Apple iPadのシェアは右肩下がりとなっている。2011年のQ1では出荷量が3分の1減り、今年のQ3では3分の2以上減った。明らかにAndroidに市場を侵食されているといえるだろう。

IDCはAppleのiPadは市場シェアが今後は今のレベルに落ち着くとみており、2019年にはiPadの市場シェア(出荷額ベース)は25.9%になると予測している。iPadの売上げは過去7四半期はAppleの予想よりも少なかったが、まだAppleは自信を失っていないようだ。先日リリースされたiPad Proがその自信を証明しているといえるだろう。

画蛇添足 One more thing…

もちろん、タブレット市場でのiPadのシェアだけではなく、タブレット市場全体が、iPhone 6やiPhone 6s Plusなどの大型スマートフォン(ファブレット、Phablet)にも市場を奪われている可能性も高い。これはSAMSUNG等Androidデバイスのメーカーが仕掛けてきたことだが、Appleも既に参加している以上、この勢いに逆らうのは難しそうだ。

私自身も以前はiPad miniを使う予定だったが、iPhone 6 Plus、iPhone 6s  Plusと続けて使っているうちにiPad miniの必要性を感じなくなってしまった。

リリースされたばかりのiPad Proも教育やエンタープライズ市場では使い道があるのだろうが、コンシューマーにとっては非常に用途が限られる上に、本当にデザインのプロが使うにしてはメモリ等のスペックが足りないようだ。ということで、iPad ProがiPadのシェア下落の救世主となるというわけにもいかないのは火を見るより明らかだ。

iPadの製品ラインが複雑すぎるのも1つの原因なのではないかと思われる。というのも、現在iPadには、iPad Pro、iPad Air 2、iPad Air、iPad mini 4、iPad mini 2と実に5種類もの選択肢があるからだ。明らかに、これまでのAppleのシンプルさとは逆を行っている。これではiPadを選ぶときに、Appleファンではない人は間違いなく困惑する。

少なくとも、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4だけに絞るべきではないだろうか。同じような古いデバイスを残すのは、価格が安いAndroidを意識しすぎているような気がする。。

記事は以上。

(記事情報元:CnBeta

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