Appleの従業員はどんな車を運転して出勤しているのだろう?これはどの研究機関も調査してこなかったようだが、Business Insiderによると、Appleの従業員が暴露した1枚の写真で、Appleの従業員達はあるひとつのメーカーの自動車が大好きだということがわかった。
そう、あのテスラ(Tesla)のEV(電気自動車)が!
Appleとテスラはいずれ敵対、でもApple従業員はテスラがお好き
テスラとAppleといえば、将来的には商売敵になることが目に見えている。Appleは既に多くのメディアからEV市場に数年後に打って出ると指摘されており、Apple Carが登場したらテスラとは火花を散らす関係になるのは間違いない。実は既にAppleとテスラの戦いは始まっており、Appleはテスラから多くの自動車関連の専門家を引き抜いている。アナリストにさえ「(そんなことをするくらいなら)直接テスラを買収すべき」と提言されているほどだ(そして実際Appleはテスラに限らず自動車業界全体を買うほどの財力も持っている)。
しかし現実のAppleの従業員の駐車場には、そんな緊張関係はすっかりないといっていい。上の写真を見る限り、1台のテスラのスポーツカー以外は数台のTesla Model S、そしてModel X SUVがずらっと並んでおり、Appleの従業員の駐車場なのにあたかも”テスラの展示会”の様相を呈している。
Apple従業員はなぜテスラのEVがお好きなの?
もしかしたら、Appleの従業員とテスラの間に本当の”愛”があるのかもしれない。内部情報によれば、Appleの事業所には自動車用の充電器が標準で取り付けられているという。Appleのようなテック企業で、しかも環境保護を謳っている会社にとっては、従業員が環境保護のために先進的なEV(電気自動車)を導入するのはちっとも不思議なことではない。ただ、Appleの駐車場一列がテスラだらけ、というのがちょっと目を惹くだけだ。
テスラのトップ、イーロン・マスク(Elon Musk)はかつて、AppleのEV、Apple Carは2020年には実現できないだろうと発言していた(リリース時期はもっと延びるという意味)。またAppleもEVのリリースに最適な時期を逃してしまっている。
かつてテスラがEVを設計するにあたりAppleからも多くのインスピレーションを得ていたともいわれている。デザイン言語と製品そのものが共鳴した時、Appleの従業員もまたテスラのEVを気に入るというのも実は自然なことなのかもしれない。
嵐の前の静けさ?
AppleがいつApple Carをリリースするかは別として、同社は既に自動車業界から多くの専門家の人材を引き抜いて自動車システムの開発にリソースを割いていることは公に知られている。そのEV開発の極秘プロジェクト”Project Titan”は、現在はかつてのテクノロジー部門のトップ(SVP)だったボブ・マンスフィールド(Bob Mansfield)が率いているといわれている。しかしそれは未来に向けてのことだ。では、今は?
今は一時的に、Appleは調和の雰囲気を故意に残しているのかもしれない。そう、駐車場の片隅に。
画蛇添足 One more thing…
個人的には、Apple従業員が次々と新しいものを打ち出して話題になっているイノベーティブなテスラの経営者イーロン・マスクに、かつてのあのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の姿を重ね合わせているのかもしれない。。と思ったりする。
恐らくここをご覧の皆様はApple製品とスティーブ・ジョブズを愛する方ばかりだと思うが、皆様はどうお感じになっただろうか。
記事は以上。
(記事情報元:Business Insider)