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【iOS 9脱獄が暗黒時代へ再突入】Apple、とうとうiOS 9.0.2の認証を打ち切り

次の脱獄ツールはいつリリースされるかわからない。Appleとしては、「みなiOS 9.1にアップデートしてくれ!」というのが本音だろう。そして脱獄犯にとってはまたも脱獄暗黒時代の訪れとなった。

いつかは来るべきその日が来てしまった。。iOS 9.0.2への復元が不可能に

Appleは先週iOS 9.1の正式版(iOS 9.1.0)をリリースした。そしてiOS 9.0.2までに存在したセキュリティホールを修復した。そして1週間の”モラトリアム”を経て、Appleは本日とうとうiOS 9.0.2のSHSH認証を打ち切った。つまり、記事更新時点ではiPhoneを復元するときにはiOS 9.1にするしかなく、現在脱獄可能な最新バージョンであるiOS 9.0.2への【ダウングレード】や【バージョン維持復元】はできなくなった

現行最新の脱獄ツールはPangu for iOS 9.0だが、その脱獄可能バージョンはiOS 9.0〜iOS 9.0.2のため、iOS 9.1にアップデートした人はiOS 9.0.2にダウングレードできず、次の脱獄ツールが出るまで待つしかないということになる。

脱獄犯はCydia Impactorによって不具合対策を!

ちなみに現在iOS 9.0〜9.0.2で脱獄している人は、脱獄アプリ”Cydia Impactor”を入れておけば、何か不具合が起こっても復元することなく入獄・データのリセットをすることが可能だ。iOS 9.0.2に復元できなくなった今、脱獄犯にとってこの”Cydia Impactor”は必須となった。詳細は、以下の記事にて。

iOS 9.1の脱獄に成功している個人やチームは存在しない。。中国に期待?

現在のところ、iOS 9.1を脱獄できたとしている特定の個人やハッカー集団は存在しない。近年、iOS 7.1.1以降の脱獄ツールは、全て中国のPangu team(盤古)或いはTaiG team(太極)がリリースしてきた。この2つのチームがiOS 9.1の脱獄に着手しているのは間違いないと思われるが、公式な発表はない。また中国にはKeen teamという別のハッカー集団もいる。

最新iOSにアップデートさせるのはAppleの一貫したスタイル

Appleが過去のiOSの認証を打ち切って最新のiOSを使うようにユーザに仕向けるのはこれまでの一貫したスタイルだ。また、新しいサービスを、iOSを更新しないと使えないというようなやり方もしてきた。例えばApple Watchを使うにはiOS 8.1以上が必要、など。そして今度は新しいApple TVの登場によって、更にユーザに最新のiOS 9.1へのアップデートを促している。というのは、新しいApple TV 4Gでは、iPhoneをApple TV 4Gに近づけると、Apple IDアカウント情報とそれに紐付けられたiTunes、iCloud等の情報が全てApple TV 4Gに転送されるという機能があるが、これはiPhone側のOSをiOS 9.1にアップデートしないとできない。そして11月にリリースされる予定のiPad ProもiOS 9.1がプレインストールされて登場する。

最新のiOSにアップデートさせる目的は、当然のことながらセキュリティ対策の要素が大きい。AppleはOSに対してWindowsのようにパッチをリリースせず、iOSをアップデートさせることでセキュリティ対策を行っているのだ。Androidのようにアップデートそのものが難しく古いOSばかりだと、セキュリティ問題はどんどん深刻になってくる。Appleはその点大成功しているといえるだろう。もちろん、新しい機種への買い換えを導いているともいえなくもないが。。

iOS 9.1はベータテストを長期行ったが、不具合も

iOS 9.1の正式版の前に、iOS 9.1は40日で5回にわたる開発者(デベロッパ)によるベータテストが行われた。これはAppleのOSのバージョンに対する重視の現れといえよう。

ただし、現在最新のiOS 9.1正式版は一部のユーザからバッテリー消費が速くなるなどの報告が寄せられており、iPad ProがリリースされるタイミングでiOS 9.1.1或いはiOS 9.2がリリースされる可能性もある(iOS 9.2のパブリックベータテストが本日から始まっている)。

ちなみに10月20日までに、iOS 9のインストール率は既に61%になったとされているが、これは新機種のiPhone 6s/iPhone 6s Plusの功労が大きそうだ。

記事は以上。

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