Bloombergによると、Appleは内部の無線ルータ部門の開発チームを解散したという。チームのエンジニアは別のもっと会社におって利益をもたらすプロジェクトに回された。つまりこれは、Appleが自社で無線ルータ製品をリリースするのは終わりを迎えたということを意味するといっていいだろう。
無線ルータ製品の開発チームはApple TVなどの開発チームに合流
なお、上記のBloombergのソースでは、この情報は匿名の人物からもたらされたとし、もとAirPortチームのエンジニアはその他の部門と合流して仕事をするよう命じられ、その中にはApple TVの開発チームも含まれているという。
既に更新が止まっていたWi-Fiルータ製品・・・今後は更新されない可能性大
これによって、AirPort Extreme、Time Capsule、AirPort Express等のルータが今後アップデートされる可能性がなくなったということがいえそうだ。AirPort Expressは現在でも802.11acを採用しておらず、いまだに802.11nのままだ。AirPort ExtremeとTime Capsuleも2013年に802.11acを採用した後、現在まで一切アップデートされていない。
1999年から続いた歴史に幕が。。
Appleは1999年に初めてのルータをリリースし、これまでルータのジャンルはずっと途切れることなくAppleのハードウェアのファミリーの中に止まっていた。Appleのルータシリーズは2000年以降拡充を続け、2003年にAirPort Extreme、2004年に持ち歩き可能なAirPort Express、2008年にハードディスクによるバックアップ機能がつけられたTime Capsuleがリリースされていた。
画蛇添足 One more thing…
Time Capsuleは今後何か更新されたら買おうと思っていた矢先にこのニュース。。複雑な気分だ。
恐らく、Wi-Fiルータ製品は単価も安く儲からない上にサポートも大変で得意分野でもなく、更にTime Capsuleのようなバックアップ機能も、物理ストレージよりもiCloudやiCloudドライブへのバックアップを勧め、iCloudで月額をしっかり稼ごうという戦略のもとに廃止されるのだろう。
やはりちょっと寂しいが。。リソースの集中と統合のためには仕方がないのかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:Bloomberg)