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【119,800円から・11月6日発売】iPad mini(A20 Pro)発表、フル性能A20 Proは512GBだけ

Appleが10月26日(米国時間)、OLEDディスプレイを搭載した新しいiPad mini(A20 Pro)を発表しました。Apple Japanの発表によると、日本ではWi-Fiモデルが119,800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルが144,800円(税込)からで、予約注文は10月29日(木)、発売は11月6日(金)です。Appleの購入ページには「予約注文は10月29日午前2時10分から」と出ています。画面は8.5インチのOLED、チップはiPhone 18 Proと同じ世代のA20 Pro、IP67の耐水防塵、薄さ5.4mm・255gで、色はミッドナイトとスターライトの2色です。ただしAppleの仕様ページを見ると、6コアCPUとデュアル16コアNeural Engineのフル性能のA20 Proが載るのは512GBモデルだけで、128GBと256GBは5コアCPU・Neural Engine1基の選別品です。当ブログが先週お伝えした799ドル(約12万5,600円)説は外れ、米国価格は699ドル(約11万円)に収まりました。

画像:Apple Newsroom (日本)

日本は119,800円から、税抜では米国の699ドル(約11万円)とほぼ同額

日本の全構成の価格は次のとおりです(税込)。

容量を128GBから256GBへ上げると17,000円、256GBから512GBへは35,000円、セルラーはどの容量でも25,000円増しです。全部盛りの512GB・セルラー・Nano-textureは213,800円で、一番安い構成のほぼ1.8倍になります。学生・教職員価格は110,800円からです。

米国価格は699ドル(約11万円)、セルラーが849ドル(約13万3,500円)です。119,800円を699ドル(約11万円)で割ると1ドル=約171円で、相場よりだいぶ円安側に置かれているように見えますが、日本の価格は消費税込みです。税抜にすると約10万8,900円で、699ドル(約11万円)の換算額とは約1,000円しか違いません。米国では州ごとの売上税が別にかかりますから、実際の支払額は日本の方が安いケースも普通にあります。Appleの日本価格としては珍しく、円安の上乗せがほぼ無い付け方です。

これまでのiPad mini(A17 Pro)は日本で99,800円(米国599ドル、当時のレートで約8万9,000円)でしたから、値上げ幅は20,000円で約20%、米国は100ドル(約1万5,700円)で約17%です。当ブログでは先週、Bloombergのマーク・ガーマン氏の「799ドル(約12万5,600円)に近い」という見積もりを基に、日本は約13万3,000円で11インチiPad Airの129,800円を超えるとお伝えしましたが、実際は699ドル(約11万円)で収まり、11インチiPad Air(M4、129,800円)より10,000円安い位置に落ち着きました。画面の小さい方が高くなる逆転は起きませんでした。

MacRumorsが10月20日(米国時間)、来週の発表が見込まれる次期【iPad mini 8】の噂をまとめました。Appleが告知した10月28日(日本時間29日午前2時)の「Pro and tell」で、OLED化・A20 Pro・前面カメラの横向き化・スピーカー穴の無い筐体が一度に変わる見込みです。気になるのは価格で、Bloombergのマーク・ガーマン氏は現行の約9万5,000円(599ドル)から「799ドルに近い」、つまり約12万6,700円まで上がると見積もっています。この比率を日本の現行価格99,800円に当てはめると約13万3,000円となり、11インチiPad Airの129,800円を...
【来週発表か】OLED版iPad mini 8は799ドル説、日本は約13万3,000円でiPad Air超え? - 小龍茶館

予約開始は29日午前2時10分、「Pro and tell」開始の10分後

予約開始の午前2時10分という半端な時刻は、米太平洋時間の28日午前10時10分です。当ブログでもお伝えした通り、Appleのイベント「Pro and tell」は日本時間29日午前2時に始まりますので、iPad miniの予約はイベント開始のちょうど10分後に始まる計算です。iPad miniを2日前にプレスリリースだけで発表し、注文受付はイベントの冒頭に重ねるということは、28日のイベントの主役はiPad miniではなく、タッチ対応のOLED MacBook Proだと考えて間違いないでしょう。午前2時に起きている人は、イベントを見ながらそのまま注文という流れになりますね。

Appleのワールドワイドマーケティング担当上級副社長グレッグ・ジョズウィアック氏が10月19日(米国時間)、招待状の画像とともに「Can't wait to pro and tell next week.」とXに投稿しました。MacRumorsや9to5Macなど報道各社も招待を受けたと伝えています。日時は10月28日(水)午前10時(米太平洋時間)で、日本時間では10月29日(木)午前2時です。場所はロサンゼルスで、報道陣が実機に触れる対面の体験会が予定されており、MacRumorsは通常の基調講演形式にはならないと見ています。Bloombergのマーク・ガーマン氏の報道で...
【10月29日午前2時】Apple「Pro and tell」を正式告知、タッチOLED MacBook Proか - 小龍茶館

フル性能のA20 Proは512GBだけ、128GB・256GBは5コアCPUでNeural Engineも1基

Appleの日本の仕様ページには、チップの欄にストレージ別の2つの構成が書かれています。128GBと256GBは「2つのスーパーコアと3つの高効率コアを搭載した5コアCPU、7コアGPU、16コアNeural Engine」、512GBは「2つのスーパーコアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU、7コアGPU、デュアル16コアNeural Engine」です。iPhone 18 Proの仕様ページにあるA20 Proは6コアCPU・デュアル16コアNeural Engineですから、iPhone 18 Proと同じ完全なA20 Proが載るのは512GBだけで、128GBと256GBは高効率コアを1つ減らし、Neural Engineを1基に減らした選別品ということになります。この点を最初に指摘した9to5Macは、Appleが選別品のチップを使うこと自体は珍しくないものの、通常はCPUかGPUのコアが1つ減るだけで、Neural Engineを丸ごと1基落とすのは異例だと伝えています。iPad Pro(M4)でも容量によってCPUのコア数が分かれていましたが、Neural Engineまで減らしたのは今回が初めてです。

GPUは7コアで共通で、減るのは高性能側のスーパーコアではなく高効率コアですから、アプリの動作や動画再生で差を感じる場面はほぼ無いでしょう。差が出るのはNeural Engineを使うAI処理、つまりApple IntelligenceやSiri AIを端末内で処理する速さです。仕様ページのApple Intelligenceの項目に容量による区別はありませんので、できる・できないの差ではなく、速い・遅いの差です。日本語のSiri AIは、Appleの発表によると、iPadOS 27.2で対応端末向けにベータ提供が始まっています。iPad miniでSiri AIをがんがん使いたい人ほど、512GBとの差額52,000円(171,800円−119,800円、約43%増)をどう見るかが分かれ目になります。

気になるのは、Appleのプレスリリースが「デュアル16コアNeural Engine」をA20 Proの特長として大きく書きながら、それが512GBだけだとは一言も書いていないことです。先週当ブログがまとめた噂でも「Neural Engineは16コア2基の計32コア」とされていましたが、それが当てはまるのは一番高い構成だけでした。買う前に仕様ページの「チップ」の欄まで読む人は多くないはずで、128GBを買った人がiPhone 18 Proと同じチップだと思い込んでも無理はありません。

Appleは米国時間2026年10月19日(日本時間20日未明)に、【iOS 27.2】とiPadOS 27.2のRC版(リリース候補版。問題が見つからなければそのまま正式版として配信されるビルド)を開発者向けに配信しました。macOS 27.2、watchOS 27.2、tvOS 27.2、visionOS 27.2のRC版も同じ日にそろっています。MacRumorsによると、iOS 27.2ではSiri AIがフランス語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に拡大します。日本語設定のiPhoneではiOS 27にしても従来のSiriしか使えない状態が続いてきましたが、ようやく日本語でもSiri AIが使えるよう...
【日本語Siri AIがついに】iOS 27.2のRC版が配信、正式版は来週か。HomePodは4台サラウンド対応 - 小龍茶館

OLEDでも60Hz、5.4mm・255gでIP67、画面がスピーカーを兼ねるAcoustic Display

画面は8.3インチから8.5インチに大きくなり、解像度は2,316×1,512ピクセル(326ppi)、ピーク輝度は1,200ニトで前世代の2倍以上、コントラスト比は2,000,000:1です。一方でAppleの購入ページの比較表ではiPad miniは「ProMotionテクノロジー非対応」となっていて、当ブログが9月にお伝えした60Hz説のとおり、OLEDになってもリフレッシュレートは据え置きです。120Hzの滑らかさはiPad Pro(M5)の領分のままです。Nano-textureガラスは256GBと512GBだけのオプションで、選ぶとポリッシングクロスが同梱されます。

本体は195.3×132.6mm、薄さ5.4mm、重さはWi-Fiモデル255g、セルラーモデル263gです。iPad mini(A17 Pro)の6.3mm・293gから0.9mm薄く、38g軽くなり、約13%の軽量化です。iPad miniとして初めてIP67(最大水深1mで最大30分)の耐水防塵に対応しました。Acoustic Displayは画面そのものを振動させて音を出す仕組みで、仕様ページの本体図にもスピーカーの穴がありません。前面カメラは12MPのセンターフレームで長辺側に移り、横向きのビデオ会議でようやく目線が合うようになります。背面は12MPでアダプティブTrue Toneフラッシュが付き、4K60fpsの動画が撮れます。

通信は自社設計のN1チップでWi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadに対応し、セルラーモデルはC2モデムで前世代比最大50%高速とAppleは説明しています。バッテリーは18.9Whで最大10時間、約30分で最大50%の高速充電に対応しますが、これは35W以上の電源アダプタを別途用意した場合の話で、同梱は20Wのアダプタです。Apple PencilはProとUSB-Cの両方に対応します。

中国は5,499元(約13万円)、日本より1万円高い

中国本土の価格はWi-Fiモデルが5,499元(約13万円)、セルラーモデルが6,799元(約16万円)からで、発売は日本と同じ11月6日です。日本の119,800円は中国より約1万円安く、米国・日本・中国の3つを並べると、日本は米国に次いで2番目に安い価格です。今回は中国版や香港版をわざわざ買う理由が無く、中国在住の日本人も日本に帰ったときに買うのが一番安いということになります。

iPhone Duoと比べるといくら違う?

iPhone DuoとiPad miniの日本の税込価格を、同じ容量で比べてみます。本体の定価で、下取り・通信料・ペンなどの別売品は含めません。iPad miniは標準ガラスの価格です。

どちらの容量でも、iPhone Duoとの差はiPad miniのWi-Fiモデルで228,000円、Wi-Fi + Cellularモデルで203,000円です。iPhone Duoの内側画面はNano-texture仕上げが標準ですので、iPad miniにも17,000円で追加すると、Wi-Fi + Cellularモデルとの差は186,000円になります。

iPad miniの仕様では、A20 Proの構成がiPhone Duoとそろうのは512GBです。この2機種の新品の定価なら、6コアCPU・7コアGPU・デュアル16コアNeural Engineを搭載する最安の構成はiPad mini 512GB Wi-Fiの171,800円です。実際の処理速度は本体の設計にも左右されます。

今のスマホを使い続けるなら、iPad mini 256GB Wi-Fiを買い足す出費は136,800円です。スマホの新規購入費はかかりません。Wi-Fi + Cellularモデルでも携帯電話回線はデータ通信のみで、携帯電話通話は近くのiPhoneからリレーするため、スマホと併用する形になります。

一方、スマホも新調するなら差は縮まります。iPhone 18 Pro 256GB(219,800円)とiPad mini 256GB Wi-Fiを買うと合計356,600円で、iPhone Duo 256GBとの差は8,200円です。iPad miniをWi-Fi + Cellularにすると合計381,600円となり、iPhone Duoの方が16,800円安くなります。こちらは各256GBの2台を買う費用と、256GBの1台を買う費用の比較です。

iPhone Duoは内側7.6インチで最大120Hzに対応し、48MPのメインと超広角の2眼カメラも備えます。iPad miniは8.5インチ・60Hzです。ペンは両方ともApple Pencil(USB-C)に対応しますが、Apple Pencil Proを使えるのはiPad miniです。

今のスマホで足りていて大きな画面を追加したい人には、iPad miniの方が出費を抑えられます。スマホも買い替える人は、iPhone 18 ProとiPad miniの2台を使い分けるか、iPhone Duoで持ち物を1台にまとめるかで悩むことになります。

画面の滑らかさを重視するならiPhone Duo、大きさやApple Pencil Proでの手書きを重視するならiPad miniが候補になります。といっても、よほどぐりぐりと重い画像処理が必要な人でもなければ、画面リフレッシュレートが違うといっても、それほど大きな差はないと思いますが。

小龍的にはこう思った

先週の799ドル(約12万5,600円)説で覚悟していた人には、699ドル(約11万円)・119,800円は素直に朗報です。それでもiPad miniが12万円というのは、2年前の499ドル(当時の日本価格78,800円)から見ると大幅な値上げで、無印iPad(74,800円)1台分より4万5,000円高い金額になるのは時代の変化を感じます。

どの構成を買うかですが、フル性能のA20 Proが欲しければ512GBの171,800円一択で、128GBとの差は52,000円です。ただ減っているのは高効率コア1つとNeural Engine1基で、GPUもスーパーコアも同じですから、ブラウザ・電子書籍・動画・メモが中心の使い方なら128GBか256GBで本当に何も困らないはずです。日本語のSiri AIもベータ提供中です。また、現時点で「Neural Engineが2基ないと絶対に動かない機能」というものは存在しません。大半の人には真ん中の256GB(136,800円)が落としどころではないでしょうか。もちろん、iPadで画像生成や端末内のAIモデルを回す人は別ですが、後者のような使い方をする人は稀でしょうね(外部に出した方が間違いなくよいからです)。

もう一つはiPad Airとの関係です。11インチiPad Air(M4、129,800円)より10,000円安いだけで、チップはiPad miniの方が新しい世代、画面はOLEDです。大きな画面が要らない人、ポケットや小さい鞄に入れて持ち歩く人にとっては、iPad Airを選ぶ理由はかなり薄くなりました。逆に大画面で資料とメモを並べたい人には、今もiPad Airの方が向いています。

予約は日本時間29日午前2時10分です。699ドル(約11万円)で抑えてきたうえにOLEDですから、初回分は普通に争奪戦になるでしょう。もちろんiPhone Duoほど極端な品薄にはならないと思いますが、発売日の11月6日に手にしたい人は、眠い目をこすってイベントを見ながら注文するのが確実です。まあ、そんなに急ぎで手に入れなければいけない代物でもないかもしれません。私は、vivo X Fold5という折りたたみスマートフォンをサブで使っているので、iPad miniを追加することはないと思います。実機を見れば、多少心を惹かれるかもしれませんが。。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Newsroom(日本)、Apple Newsroom(米国)、9to5Mac。円換算は三菱UFJ銀行公表相場の2026年10月26日の仲値TTM(1ドル=157.24円、1元=23.58円)による参考値です)

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