Appleは11月6日(米国時間)、【iPhone Duo】向けに作られたアプリがApp Storeで10万本を超え、毎日数千本ずつ増えていると9to5MacとMacRumorsに説明しました。iPhone Duoの発売は10月23日なので、発売から2週間で10万本という数字です。MacRumorsがAppleに確認したところ、この10万本は「iOS 27.1 SDK以降で構築されたアプリ」の数で、2画面を生かした専用の画面設計を持つアプリの数とは別です。同じ日にMacRumorsが米国のApp Storeで調べた範囲では、Googleドキュメント・Googleスプレッドシート・Googleスライド、Microsoft Teams、YouTube Musicが、この時点でiPhone Duo向けの最適化を確認できないアプリの例として挙がっています。
SDKの版でiPhone Duoでの表示が変わる
Appleの開発者向けページ「iPhone Duoに向けたアプリの準備」は、ビルドに使ったSDKの版によってiPhone Duoでの表示が変わると説明しており、大きく3段階に分かれます。iOS 26 SDK以前で構築したアプリは、開いた状態ではインナーディスプレイの中央に表示され、周囲に空白が残ります。iOS 27 SDKで構築するとインナーディスプレイの大部分に広がりますが、右端のステータスバーの領域は使いません。iOS 27.1 SDK以降で構築したアプリは原則として「iPhone Duoに合わせて最適化」と呼ばれ、アプリが画面全体に広がり、ツールバーとタブバーがステータスバーの下に縦に並びます。今回の10万本はこの最適化の条件を満たすアプリの数で、2画面向けの新しい画面を設計しているかどうかは含まれていません。
同じページでAppleは、UIScreen.mainで画面全体の大きさを取る書き方、端末の向きで処理を分ける書き方、特定の画面サイズを決め打ちする書き方をやめるよう求めています。開閉によって画面サイズがアプリの実行中に変わる端末なので、従来のiPhone向けの想定が残っているアプリほど直す箇所が多くなります。この3段階はSDKごとの表示の扱いの説明なので、個々のアプリの機能がiPhone Duoでどこまで動くかは、製作者の案内か実機で確かめるのが確実です。
対応済みはWord・Zoomなど、確認できないのはGoogle文書系やTeams
対応済みの例としてMacRumorsが挙げたのはMicrosoft Word・Excel・PowerPoint・OneNote、Zoom、Etsy、Goodnotes、Halide Mark III、NBA・NHLの公式アプリで、9to5MacはMicrosoft WordとOutlook、Zoom、Etsy、Halide Mark IIIを挙げています。一方、MacRumorsが11月6日時点でiPhone Duo向けの最適化を確認できなかった例には、Googleドキュメント・Googleスプレッドシート・Googleスライド・Google Home・YouTube Music、Microsoft TeamsとMicrosoft Authenticator、Duolingo、PayPal、Steam、Bluesky、そしてApple自身のApple Storeアプリが並びます。MacRumorsはこれを全体の一覧ではなく例として示しています。
対応時期は会社単位ではなくアプリ単位で分かれており、どちらの一覧も11月6日時点の例です。MacRumorsの確認は米国のApp Storeで使われるアプリが中心なので、日本向けの決済・交通・銀行アプリの状況はこの記事からは分からないので何ともです。iPhone Duoをお持ちの日本人の方には、ぜひ教えていただければと思います。
インナーディスプレイはA4用紙とほぼ同じ縦横比
Appleの仕様ページによると、iPhone Duoのインナーディスプレイは7.6インチで1,878×2,670ピクセル、アウターディスプレイは5.4インチで1,398×2,034ピクセルです。縦横比を計算すると、インナーが約1:1.42、アウターが約1:1.45で、A4用紙などA判の紙の比率1:1.414とほぼ同じです。
この比率を生かせるかは、文書や表を扱うアプリ側の対応にかかっています。
「Made for iPhone Duo」バッジはスクリーンショット提出が条件
iPhone Duo本体のApp Storeでは、プロダクトページに「Made for iPhone Duo」のバッジが付くアプリがあります。Appleの開発者向けページによると、このバッジは開発者がApp Store ConnectにiPhone Duo用のスクリーンショットを提出したときに表示されます。iOS 27.1 SDKで構築していてもスクリーンショットを出していないアプリにはバッジが付かないので、バッジの有無は目安の一つにとどまります。
Appleは今回の発言で、この1か月に世界19都市で50回以上の対面ワークショップを開き、数千人の開発者が参加したとも述べています。
| Appleは米国時間11月3日(日本時間11月4日未明)、iOS 27.3・iPadOS 27.3・macOS 27.3の最初の開発者向けベータを配信しました。目玉は【Safari】で、タブを画面の左側に縦に並べる「縦タブ(Vertical Tabs)」、ダークモード非対応のサイトをSafari側で暗く描き直す「適応型ダークモード(Adaptive Dark Mode)」、Siri AIによるタブの整理が入っています。縦タブは開くと横長になるiPhone Duoに向いた機能です。AppleのSafari 27.3ベータのリリースノートはiOS 27.3ベータ・iPadOS 27.3ベータ・macOS 27.3ベータに加えてmacOS 26とma... 【iPhone Duo向きだが全機種で】iOS 27.3ベータのSafariに縦タブと適応型ダークモード - 小龍茶館 |
小龍的にはこう思った
小龍的には、10万本という数字は「iPhone Duoではアプリがまともに使えないのでは」という不安に対して、Appleが発売2週間で出してきた答えだと受け取っています。ただもちろん皆さんが確認するべきは総数などではなく、ご自身が毎日開くアプリがiPhone Duoでちゃんと表示されるか、です。11月6日時点では、GoogleドキュメントやTeamsのようによく使われるアプリでも最適化を確認できない例が残っています。
Appleの言う「毎日数千本」は11月6日の発言時点の報告で、今後も同じ勢いで増えるか、維持できるかはこれからの数字次第です。そしてGoogleが対応が遅いのはいつものことです。。ライバルOSにわざわざ対応するくらいなら、いっそAndroid使ってほしいよね、というのが本音でしょうからね。
記事は以上です。
(記事情報元:9to5Mac、MacRumors、Apple Developer)
