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iPhone 7sでは、小さなチップ1枚で4m以上離れた場所でのワイヤレスチャージが実現か

BGRの報道によると、Energousという小型のベンチャー企業がAppleと独占提携し、将来的にiPhoneに”WattUp”という新しい無線充電テクノロジーをiPhoneにもたらすかもしれないという。このテクノロジーを使えば、電子デバイスに無線充電ステーションから15フィート(約4.57m)の範囲内で充電が可能になるといい、Energousはデバイス内にたった1枚の小さなチップを入れ込むだけでそれを実現できるため、デバイスのサイズに影響しないという。

このチップは部屋などに置かれた電気を発射するいわゆる”充電ステーション”と同時に用いられる。簡単にいえば、もしこの機能を搭載したiPhoneが実現すれば、ある場所に充電ステーションを置いておけば、その周りの約4.57mでは特に何もしなくてもiPhoneが充電されるのだ。事務所や自宅などでも大活躍することが期待される。公共の充電ステーションもできるかもしれない。まさにエア充電なので、コネクタの形状なども関係ないからだ。そしてAppleがもし独占的にこの特許を所有すれば、その充電ステーションもAppleが権利を持って販売することで別の収入が発生するというわけだ。

Energousはうまくいけば2016年後半か2017年初頭にはこの技術を商業ベースに載せられるとしており、来年リリースの【iPhone 7s】、或いは再来年の【iPhone 8】にはこの機能が搭載される可能性がある。

現在、AppleとEnergousは二社の関係について何もコメントしておらず提携は明らかにされていないが、Disruptive Tech ResearchのLouis Basenese氏によれば、昨年AppleがEnergousの研究開発に関与していた痕跡を発見したという。またEnergous社によれば、既に世界トップ5のコンシューマエレクトロニクス会社のうちの1社と提携を結んだとしているが、その社名については明らかにしていない。しかしBasenese氏は消去法でその会社はAppleではないかと推測している。

上記の世界トップ5のコンシューマエレクトロニクス会社とはApple、サムスン(SAMSUNG)、hp(ヒューレット・パッカード)、マイクロソフト(Microsoft)、日立だ。この5社の中で、hpと日立はまず省かれるだろうという。なぜならこの2社は携帯電話・スマートフォン事業では殆ど何も影響力がないからだ。そしてサムスンはTSMとWATTの提携を行っているためこれも除外可能だという。そして残ったのはマイクロソフトとAppleになるが、やはりマイクロソフトもスマートフォン分野では基本的に殆どAppleにはかなわないため、スマホ事業から手を引くのではないかと噂されているほどだ。そんなわけで、最終的に残るのはAppleの可能性が高いというのだ。当然、Appleはこのような提携関係についての秘密保持については非常に厳格なため、上記は推測に過ぎないのであるが。

WattUpはBluetoothとRF波を利用したテクノロジーで、離れた複数のデバイスを同時に充電できることで注目を集めている。空気中を電気や電波が飛ぶということは、人体への安全や電波干渉などが心配になるところではあるが、Energousは2014年に既にFCC(米国連邦通信委員会)のテストを通過しているとのことで、そのあたりはもうほぼクリアしているものと思われる。更に充電可能範囲を現在の約4.57mから15mほどに伸ばすための研究も行われており、実現すればますます便利になるだろう。

WattUpテクノロジーの詳細がわかる動画があるので、ぜひご参照いただければと思う。ちなみにこのテクノロジーは昨年1月のCESで発表されていたものだ。

WattUpテクノロジーは世界規模でスマートフォンのみならず電子デバイス全体の無線充電機能搭載を促進し、未来の充電の方向性を代表しているものだともいえる。

もしAppleがEnegerous社と独占契約を結んでいたとしたら、将来のiPhoneにはぜひこの先進的技術をできるだけ早く搭載してほしいものだ。

記事は以上。

(記事情報元:BGR

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