数週間前、AppleのグループFaceTimeに、相手が応答しなくても相手の声や場合によっては相手の映像が見えてしまう、つまり盗聴が可能になってしまうという重大なセキュリティ上の欠陥があることが発見され、広く報道されました。当ブログでもお伝えした通りです。
AppleはFaceTimeサーバを一時的にシャットダウンすることを余儀なくされました。そしてこの欠陥はすぐに公表され、パッチが作成され始めました。一週間後、AppleはiOS 12.1.4をリリースしてセキュリティ問題を解決し、iOS 12.1.4にアップデートしたユーザに対してグループ FaceTime機能を再び有効にしたのです。ちなみにMacには、macOS Mojave 10.14.3追加アップデートという形でパッチが公開されています。
しかし残念ながら、iOS 12.1.4にアップデートしても、グループFaceTimeが完全に以前のように機能が完全には復旧されていないことが、MacRumorsの報道で明らかになりました。MacRumoursフォーラムスレッドにおいて、iOS 12.1.4がリリースされた翌日に、自分自身をFaceTime通話に追加できないことがユーザから報告され、明らかになったのです。情報をまとめると、どうやら1対1のFaceTime通話に別の人を追加することができなくなったようです。この場合、[ユーザを追加]ボタンはグレー表示され、非アクティブなままです。ちなみに現時点でFaceTime通話に別のユーザを追加する唯一の方法は、少なくとも2人以上の他人と通話を開始することです(つまり、最初からグループFaceTimeにしなければならない、というわけです)。一見するとごくわずかに違うようにみえますが、この変更は多くのユーザにとって混乱の元になっているようです。
MacRumorsフォーラムのユーザBob-KがAppleとのサポートセンターに連絡した結果、1対1のFaceTimeでは機能しない「ユーザを追加」ボタンは既知の問題であり、いつ修正されるのかわからないということを最後に明かされた、ということです。
また、TwitterでのAppleサポートもこの制限を認識しているようです。
That's good. Also, note that Group FaceTime calls need to be started with at least two additional users in the FaceTime app. Meet us in DM if you're still having an issue with more users: https://t.co/GDrqU22YpT
— Apple Support (@AppleSupport) February 15, 2019
この問題は完全に再現することができるものです。また、他にもある1人のユーザーが、グループ通話中でも常に人を追加できないと報告しているため、AppleのiOS 12.1.4における回避策は完全に信頼できるものではないようです。Twitterを検索すると、グループFaceTimeがまだ無効のままであると考えているユーザが依然として多いようです。一部のユーザはiOS 12.1.4アップデートに気付いていないか、灰色の「ユーザを追加」ボタンの問題に困惑しているかもしれません。
Appleは、グループFaceTime用のパッチがまだ追加されていない、次にリリース予定のiOS 12.2のベータ版に積極的に取り組んでいて、今後の12.2 Beta新バージョンのリリースにおいて、現在進行中の上記のバグに対処されることが期待されます。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)