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Digitimes: Apple、2021〜2022年にヘルスケアトラッキング機能を搭載したAirPodsを発売か

台湾メディアDigitimesによると、かねてより噂になっていたヘルスケアトラッキング機能を搭載したAirPodsが、2021〜2022年に登場するかもしれません。

Digitimesは、台湾の高雄に本拠地を置く半導体メーカーのASE Technology(Advanced Semiconductor Engineering、日月光半導體製造股份有限公司)がヘルスケアトラッキング用の特殊センサー技術を持っているとしています。ちなみに従来のiPhoneやiPadなどの環境光センサーはASE Technologyが提供しているもので、電源やTrue Toneなどのディスプレイ調整機能を実現しています。

Digitimesによる詳細の情報によれば、匿名の業界ソースからの情報として、今後1〜2年の間にAppleはこのASE Technologyによる新しい光センサーを購入し、新しいAirPodsに搭載するとしていて、具体的には基板上のSiP(System in Package、システム・イン・パッケージ)技術によって埋め込まれた半導体光センサーを使用するようです。

またASE Technologyは、5G iPhone(恐らくiPhone 12)およびタブレットデバイス(恐らくiPad Pro)向けのハイエンドのmmWave AiP(Antenna in Package、アンテナ・イン・パッケージ)プロセスの処理をAppleから委託されたとDigitimesは付け加えています。

ASEは、完全なワイヤレスステレオギア(注:AirPodsのことと思われる)用のSiP組込AI設計を組み合わせており、デバイスが心拍数・歩数などの健康状態を監視し(ヘルスケアトラッキング)、インテリジェントな変換を実行して頭の動きを検出することさえ可能にします。

なお、Digitimesは台湾メディアで、Appleのサプライチェーンのメーカーからの情報を集めるのがうまく、Appleの未発表製品について、機能そのものについてはかなり正確に予測してきました。ただ、その実現時期に関する予測についてはその信憑性が問われるところでもあります。例えばDigitimesは今年1月に、今年前半にヘルスケアトラッキング機能がついたAirPodsが販売されると予測していましたが、ほぼその実現は不可能とみられ、それを自身の記事によってまた販売予測時期を延ばしたことになります。

ところで興味深いことに、Appleは2018年12月にユーザーの心拍数を追跡して体温を測定できるヘルスセンサーを備えたワイヤレスイヤフォンの特許を取得しました。Appleは無数の技術特許を取得しており、それが全て製品になって実現するわけではありませんが、Appleがそのような製品の開発と模索をしていることは間違いなさそうです。

さて、このAirPodsによるヘルスケアトラッキング機能ですが、ヘルスケアトラッキング機能自体は既にApple Watchにも搭載されています。ウェアラブルデバイスとしてAirPodsにヘルスケアトラッキング機能をつけるのはいいですが、AirPodsそのものはあくまでイヤフォンであり、常に装着しているものでもないと思われます。そうなると、Apple Watchの補助的に使われるのか、或いはその代替となりえるのか、注目ですね。個人的には睡眠センサーについては、Apple Watchのバッテリーが1日半以内しか持たないので実現しにくいのに対し、そこを補うのがこのAirPodsのヘルスケアトラッキング機能なのではないかと思ったりします。AirPods Proのノイズキャンセリング機能を使ったり、心地よい音楽を聴きながら寝る人もいるでしょうしね。ただ、AirPods自体はバッテリー容量が小さいので、バッテリーがどのくらい持つかによってしまうところがあるでしょうね。

記事は以上です。

(記事情報元:Digitimes via iDownloadBlog

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