Apple製品は全世界の市場でバカ売れしているため、主に中国を拠点とするニセモノメーカー達の格好のターゲットとなっている。iPhoneの後、ニセモノメーカー達の目はAppleの初めてのスマートウォッチ、”Apple Watch”に向けられるようになり、それまでニセモノを含むスマホを作ってきたそれぞれの実力を発揮して様々なニセApple Watchを作り出している。
その中でも5種類のよくできたニセApple Watchをご紹介しよう。このうちのいくつかは、”Apple Storeの店員の目さえ欺ける”とされているが、その実力はいかほどだろうか?
1. Atongm AW08
写真だけ見るとApple Watchと外観は大した差がないように見える。しかも機能としてApple Watchも備えているSMSメッセージ機能や、マルチメディアミュージックコントロール、Bluetooth、アラーム、カメラのリモートシャッター機能、そしてデジタルクラウンまでついている。ただ、このデバイスには心拍センサーはついておらず、Androidデバイスともペアリングができない。が、製品価格は本物のApple Watchよりも300ドル(約36,000円)も安い。
2. GU08
これは間違いなくちょっと質の悪いパチモンということができるだろう。ディスプレイの巨大なベゼルが見えるだろうか(実際の表示領域は非常に狭いということ)。またディスプレイ解像度もひどく、たったの128×128しかない。デジタルクラウンを使ってコピー・ペーストをする操作は、まるで自分の手の指を切り裂いているような感じがするという。
3. Dwatch2
このニセモノは比較的うまくApple Watchの筐体と材質を真似していて、デジタルクラウンもそれなりに使える。ただしデジタルクラウンの下のボタン部分はなぜかMicroUSBのコネクタになっている。ディスプレイ解像度はApple Watchに引けをとらない320×320で、1.6インチSuper AMOLEDディスプレイ搭載、315mAhのバッテリーを採用しており、バッテリーはApple Watchよりも大きい(Apple Watchは38mmモデルが200mAh、42mmモデルが250mAhだ)。
もちろんニセモノであるからして、当然ながらApple Watchがもつイノベーティブな新機能はない。例えば心拍センサーもなければ、フォースタッチの機能もない。
4. Zeblaze Rover
このデバイスは宣伝用画像でも非常にApple Watchに似ており(とはいえデジタルクラウンやボタンの位置が違うのですぐわかるが)、実際に手に持っても「本物感」が漂う仕上がりとなっている。このデバイスはAndroidもiOSもサポートしており、台湾MediaTekのウェアラブルソリューションであるMTK 2501を搭載、万歩計、睡眠品質センサー、長時間座りアラーム、リモートカメラコントロール、ミュージックコントロール、SMS送信、連絡先、気圧計、高度計など、一部は本家Apple Watchにもない機能を揃えている。
5. K8 Bluetooth smartwatch
これが今回紹介している5種類のニセモノApple Watchの中で最もよくできているものだ。まず外観は殆どApple Watchとそっくりで、中身のメカもAndroid 4.4がしっかり走るようになっている。デジタルクラウンの上にはなんと500万画素のカメラが搭載されており、ディスプレイ解像度も320×320となっている。メーカーによれば、ガラスにはサファイアコーティングがされているので非常に見破られにくいとのこと。
画蛇添足 One more thing…
中国最大のネットショップサイト”淘宝网(taobao,タオバオ)”や、香港のお隣深圳の”華強北市場”に行って上記の品番を言えば手に入るだろう。たぶんかなりお手頃な価格で手に入るはずだ。
あなたもお一つネタにいかが?
記事は以上。
(記事情報元:cnBeta)