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Apple、iOS 12.3.1とiOS 12.3.2のコード署名(SHSH)発行を終了。復元はiOS 12.4のみ可能に

Appleは本日、iOS 12.3.1とiOS 12.3.2のためのコード署名(SHSH発行)を終了しました。iOS 12.4のリリース後7日後というタイミングになりました。大抵2週間くらい猶予期間を置くのが通常のペースだったため、今回はかなり早く以前のバージョンのコード署名を終了したことになります。これでiPhone・iPad・iPod touchにおいて最新バージョンiOS 12.4にしかアップグレードを含む復元ができなくなりました。Appleはこのことによって、それぞれのモバイルOSで最新のiOSが搭載されることにより新機能やセキュリティを保証しています。

iOS 12.4では従来のiOS 12.3.1やiOS 12.3.2に比べてわずかなパフォーマンスの向上が見られる程度で、小数点1桁アップデートにしては新機能の追加がなく、代わりにハードウェアとソフトウェアのパフォーマンスとバグ修正に焦点が当てられていました。例えば、このアップデートにはGoogleのProject Zeroチームによって発見された一連のメッセージ関連の脆弱性にパッチが当てられました。この修正が非常に大きく、そのためAppleは7日間という短い間で古いバージョンのコード署名を終了したと考えられます。

実際には確認されていませんが、iOS 12.4のコードには、8月から試用開始となるApple Cardの導入がサポートされた可能性があります。Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOは今週頭に行われた投資家向け電話会議で、来月には「熱く期待されている」独自のクレジットカードサービス、およびそれに対応するデジタルバックエンドが発表されると語ったため、Apple Cardは8月にリリースされるのは間違いなさそうです。

Appleは、新しく発見された脆弱性を悪用する悪質なハッカーから顧客を保護するために、新しい対策を施したiOSビルドのリリース後、従来の古いiOSへのコードへの署名を定期的に停止してします。そして停止した署名は基本的には再開されることはありません(例外的に、ミスかわかりませんが突然署名が再開されることもありますが、ごく稀なケースです)。セキュリティ的な要素に加えて、ユーザーが古いコード(iOS)をダウンロードできないようにすることで、Appleはより多くのiOSデバイスを最新の機能豊富なソフトウェアにアップデートすることを保証し、デベロッパも常に新しい機能をユーザに提供できるようになります。

Appleは記事更新現在、次世代iOS、iOS 13の4番目のベータ版をテストしています。iOS 13では数多くの新機能が追加され、様々な調整が行われていますが、ベータ版はあくまでテスト用で多くのバグを抱えていますので、メインマシンで試すことはお勧めしません。ただ、iOS 13からはiPhone 5sの更新が除外されます。世界初の64bitスマートフォンがiOS更新対象から外されるのはちょっと哀しい気がします。

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