先週、Apple Pay CashサービスがiOS 11.2へのアップデートで使用可能となりました。この機能は、ユーザ個人同士、例えば友人へ送金することができるようになるものです。また、実店舗やアプリ内でも、対応したiOSデバイスがあれば、バーチャルなデビットカードとしても利用することができるようになります。
iOS 11.2は先々週にリリースされ、iPhoneが無限に再起動される問題が改善されていました。リリースノートにはApple Pay Cashが更新内容の目玉として記載されていましたが、実際にはiOS 11.2がリリースされてから三日後に、初めて一般向けにサービスが開始したことになります(iOS 11.2がバグ修正のために急遽リリースされたことが裏付けされたことにもなりますね)。なお、使用するにはシステムのアップデート以外には特になにかを追加インストールする必要はありません。
このように、米国では簡単に利用開始が可能になったApple Pay Cashですが、PhoneArenaの報道によると、もしApple Pay Cash機能を削除してしまった場合、iMessage上で再インストールすることができず、再度利用する場合はiOSそのものを再インストールする必要があることがわかりました。
なお、PhoneArenaによれば、この情報はAppleのサポート担当から聞き出したとしています。そのサポートスタッフによれば、Apple Pay Cashは一旦削除するとiMessage上でApple Pay Cash機能の再インストールはできないものの、Siriを使えば個人間での送金はそのまま可能な状態が続くということです。
おそらく、Appleは将来的にはiOSのアップデートによって、ユーザがiMessage上で自由にApple Pay Cashを追加したり削除したりできるようにするのではないかと思われますが、日本でも今後使えるようになることを考慮して、安易に削除しない方がいいのかもしれません。
Apple Pay CashはiOS 11.2またはそれ以上のバージョンのiPhoneかiPadで使用することができます。またApple Watchでも使えますが、watchOS 4.2以上がインストールされている必要があります。なおApple Pay Cashは記事公開時点ではまだ米国国内のみでしか使用できず、まだ日本では使うことはできません。Appleは徐々に国際的に使えるようにしていく予定としていますが、具体的なタイムスケジュールは明らかになっていません。
Apple Pay CashはiMessage或いはSiri経由で個人間の送金が可能になるシステムで、受け取った側はメッセージで受領を確認でき、受け取ったお金はWalletのApple Pay Cashカード内に保存されます。このカードはデビットカードの役割を果たし、このカード内のお金はApple Payに対応した店舗やネットショップなどで買い物に使うことができる上、1〜3営業日で銀行に引き出すことも可能です。
早く日本でもApple Pay Cashが使えるようになるといいですが、AppleのiPhoneかiPadユーザ間でしかやりとりができないのはやはり少々不便ですね。
記事は以上です。
(記事情報元:PhoneArena)