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MacBookシリーズに今後かっこいいマットブラック色が登場するかも?Appleが表面処理の特許を出願

以前、といってもかなり前、Appleはノートブック型Macにブラックのカラーバリエーションを持っていました。しかしアルミユニボディが主体になってからは、AppleのMacBookのカラバリは基本的にはシルバー、スペースグレイ、そしてゴールド(またはローズゴールド)のみとなっています。しかし、Appleはそこにかっこいいマットブラック色を追加しようとしているかもしれません。

Patently Appleによると、Appleが最近USPTO(米国特許商標庁)に提出した出願特許によると、同社はMacBookシリーズのマットブラック色オプションを研究している可能性があることがわかります。またこのマットブラック色がiPhoneやApple Watchなど、他製品にも展開される可能性もあります。

特許出願は、「光吸収性」のマットブラック仕上げについて詳述されており、「マットブラックの外観を有する陽極酸化部品(←リンク先はUSPTOの公式サイト)」と題されています。Appleの出願書には、意図した仕上げに到達するための製造プロセスが詳しく説明されています。また同出願書では、マットブラック仕上げは、ステンレス、チタン、アルミニウムなど、さまざまな金属合金や金属に使用できると述べています。

しかし実際の本物の黒い色に到達することは容易ではありません。この特許出願について興味深いのは、ここでのAppleの目標は、「本物の黒に近い色」ではなく、明らかに「本物の黒」の仕上げに到達することであるということです。実際に「一般的にすべての可視光を吸収」し、現在存在している他のマットブラック仕上げよりも更に「真の黒の仕上げ」になります。

Appleの発明特許出願書には、陽極酸化層の外面をエッチングして、外面から入射する一般的にすべての可視光を吸収する「光吸収機能」を形成するための技術が示されています。さらに、これらの光吸収機能によって吸収されない可視光は、外面の加工によって拡散反射されます。その結果、外面は光沢の少ないマットな仕上がりに見えるというわけです。

ちなみに4年前に発売されたiPhone 7では、つや消しブラック(マットブラック)のカラーバリエーションが用意されていたのを覚えていた人は多いと思います。更に、指紋が非常につきやすく傷つきやすいジェットブラックも。。しかし今回の特許が実現すれば、もしかしたらこのジェットブラックのような漆黒の色でマットな仕上がりになり、指紋もつかないという最強の仕上げができあがるのかもしれません。

しかしその次の世代のiPhone 8/Xからは表面がガラス加工となってアルミが剥き出しではなくなったため、ブラックはあってもマットブラックの仕上げはなくなりました。

また、過去発売されていたMacBookのポリカーボネートボディのブラックモデルも、Appleが今回目指している「真の黒」とは違うものでした。

現行最新のiPhone 12 ProシリーズやApple Watch Series 6のステンレスモデルには「グラファイト」色の選択肢がありますが、これらも日本語では石墨、黒鉛ではありますが、Appleの仕上げ色はマットブラックというよりは墨の色で、かなりグレイに近い黒といえます。

というわけで、Appleは今後MacBook ProやMacBook Airシリーズに真の黒、マットブラックモデルを導入するために動いている可能性があります。需要を見越してのことと思います。

ただし上記の特許出願はあくまで出願されただけものであり、Appleがそれを実際に製品に採用するかどうかについては未知数です。Appleは他社が真似したり他社に先を越されないように様々なアイデアを研究・発明しては特許を出願するということを多くの分野で繰り返しており、今回の「マットブラックの外観を有する陽極酸化部品」出願特許も単にその一環の可能性もあります。

ただ個人的にはマットブラックのMacBookが出たらぜひ買いたいと思います。スペースグレイもいいのですが、よりカッコイイと思うんですよね。とはいえWindowsのノートPCには結構黒モデルが多いので、そこに埋もれないようなApple独自の、独特な質感のマットブラックが今回の特許製造技術で実現するといいなあ、と思います。一旦出たら他社にすぐ真似されそうですが。。

記事は以上です。

(記事情報元:Patently Apple

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