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Appleは製品・サービス売上に関するデータをもっと透明にする必要がある?

私たちがAppleに希望しているのは、みんなにデータを公開してほしいということで、沈黙を保って欲しいということではない。以下は中国のメディアWeiPhoneの記事を翻訳したものだ。

当ブログでも紹介したが、最近の調査によると、Apple Musicの三ヶ月の無料期間がまだ終わってもいないのに、Apple Music登録ユーザのうち半分近くがストリーミングミュージックサービスを停止し使わなくなったという。Appleはこれに対して異例の反論をし、大部分のApple Musicの登録ユーザはまだこのサービスを使っているとした。しかしこの回答は理想的なものではない私たちが求めているのは、Appleが具体的な数字を出すことだ。

例えばこのような数字だ。前四半期でiPodの販売台数はどのくらいだったか。どのくらいの人がPhotos(写真)アプリを使っているかApple Watchの販売数量は?Appleはこれらの質問に直接答えたことがない

Appleはいつも、Apple Watchは彼らの非常に重要な新製品で、Appleの将来の発展にとってとても重要だと述べている。しかしAppleはApple Watchが販売されてからの最初の四半期の具体的な販売台数を明らかにしなかった。AppleはメディアにApple Watchが最新製品だとか、iPodは製品シリーズを一新したとか、Apple TVは来月に新しいストリーミングビデオサービスと共にアップデートされるかもしれないなどの情報は流すが、具体的な製品の販売台数やユーザ数のデータなどは明らかにしない

このようにAppleがデータを公開しないことは、メディアには製品が失敗したと書かれてしまうという逆効果に繋がる。もしAppleが具体的な数字を持ち出して噂を否定したりすれば、説得力があるのだが。

そんなわけでApple WatchとApple Musicについて、既に多くのメディアは成功したとは思っていない

私たちがAppleに希望しているのは、みんなにデータを公開してほしいということで、沈黙を保って欲しいということではない

画蛇添足 One more thing…

個人的に、上記の文章は正論だとは思うが、Appleが数字を公開しないのはAppleとして公開したくない事情または公開できない大人の事情があるのだろうと考える。公開したくない事情とは、もちろん本当に売れていない可能性が高いということ。そして公開できない大人の事情とは、上場企業の役員は株主以外には自社の業績を第三者に明らかにしてはいけないという米国証券取引所のルールかもしれない。

もう1つ個人的な感想として、Appleは都合のいい数字だけは出して、都合の悪い数字は出さないというのが余計外部からの疑念を生んでいるということだ。例えば好調なiPhoneについては、どの機種がいくつとまではいわないものの、昨年iPhone 6がリリースされて最初の三ヶ月でiPhoneを7000万台以上を売ったというのはAppleも公開している数字だし、Appleの新製品発表イベントやWWDCでのプレゼンではApp Storeのダウンロード数量やデベロッパに支払った金額などを自慢げに公表している。

いずれにせよ、数字データを公開するかどうかについてはApple社の戦略が決めることだ。世界一利益を出している会社として、世界最大のテック企業として、他企業に遅れをとるわけにいかないし、出し抜く必要もある。そしてAppleでさえ製品のヒットは百発百中ではない。これまでどれだけ多くの失敗した製品があったことか。基本的にAppleが積極的にある製品・サービスの数字を発表した場合は「ああ、その分野は調子がいいんだな」と考え、もしそうでない場合は、「ああ、その分野では苦戦しているんだな」ととらえるしかなさそうだ。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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