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Appleは今後次世代Touch IDと顔認証を導入か、安全認証を巡ってスマホメーカーの水面下での闘いが激化

Appleは次世代iPhoneで顔認識技術を導入するという情報があるが、昨日の業界ニュースではAppleは既にイスラエルの顔認識技術をもつRealFace社を買収したという報道があった。

将来のiPhoneはTouch IDを進化させ、更に別の生体認証を追加して更に安全な認証を実現か

多くの人はAppleが恐らくこれまでのセキュリティ認証システムを基本として、更に安全な認証を導入するのではないかとみており、更に虹彩認証センサーによる識別や、これまでのホームボタン上ではなくディスプレイと一体化したTouch ID(指紋認証センサー)によってユーザはより安心・安全な認証をすることができる。

 

Appleは既にTouch IDがディスプレイと一体化し、複数の指紋も感知する特許を取得

2年前の2015年から、メディアには既にAppleはTouch IDをディスプレイと一体化させるのではないかという報道は出ていた。というのも、Apple自身がそのような特許を米国で取得したことが判明したからだ。ホームボタンに設置されているTouch IDと比べると、ディスプレイに一体化された方が更にデバイスのロック解除が便利になり、更に複数の指での認証も可能になり操作の利便性と指紋認証の正確性も向上するのではないかとみられている。

 

Android陣営も追随

いずれにせよAppleは今後、2種類の生体認証方式を用いるのではないかと見られており、そしてTouch IDとデバイスを更に一体化させることは間違いなさそうだ。そしてその情報を得ているAndroid陣営のスマホメーカーも座ってみているわけにはいかず、Appleに追いつけ追い越せ、という歩調で研究開発を進めている。

 

来週のMWCに注目

来週スペインのバルセロナで行われるMWC(Mobile World Congress、モバイル・ワールド・コングレス)で、多くのメーカーが指紋認証技術を展示するとみられているが、そのうちの1つに韓国のCrucialTecがあり、同社はガラスの下層部分での指紋センサーを開発してきた長年の経験がある。

業界関係者によると、次世代の指紋認証センサーは同時に複数の指での認証を行うことができ、それによってモバイルセキュリティのレベルを更に向上させることができるという。

 

AppleのiPhone 7 Plusのデュアルレンズカメラのサプライヤー、LG Innotekも次世代指紋認証技術を開発中

またこれまで業界で使われてきた指紋センサーは指紋のみを読み取っていたが、次世代の生体認証センサーでは毛細血管や心拍なども同時に読み取ることができ、それによって更に指紋の真実性を増すことができるという。

業界内でこれらの技術を開発しているのはSynaptics、CrucialTec、LG DisplayとLG Innotekといわれている。LG Innotekは当ブログでも時々採り上げたとおり、現行最新のiPhone 7 Plusのデュアルレンズカメラのサプライヤーで、Appleはもしかしたら既にサプライヤー登録されているLG Innotekから虹彩認証センサーや次世代指紋認証センサーを購買する可能性もある。

 

画蛇添足 One more thing…

セキュリティが増すのはいいが、利便性を損なわないようにしたり、誤動作をしないようにしてほしい、という気持ちが正直なところ。その点、Touch IDはほぼ利便性を損なわずにiPhoneをロック解除できるだけに、複数指や虹彩や顔認証で、余計な認証や認証にかかる時間が増えるのはちょっと考えものだ。もちろん認証の精度や時間にもよるので、そこは実用的だとAppleが判断したものをiPhoneに搭載してくるだろう。

楽しみである。

記事は以上。

(記事情報元:Patently Apple

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