先日当ブログ記事でもお知らせしたが、ウォールストリート・ジャーナルへのAppleの声明で、今月からAppleが既にインドでiPhone SEの現地生産(組立)に入っていることがわかっている。
とうとうインドでもiPhone SE生産開始、しかも5月中に店頭に並ぶというスピードで販売開始されそうだ。ウォールストリート・ジャーナルに対する声明の中で、AppleがインドでOEM提携先(台湾ウィストロン、Wistron、緯創資通)と共にiPhone SEを製造開始したことを明らかにした。 Apple、インドでiPhone SEの現地生産を開始。月末には店頭に並ぶ予定 - 小龍茶館 |
そして本日のインドのPTI Newsの記事によると、内部事情をよく知る人物からの情報として、Appleはテスト運営の一環として、既に特定のリセラーや小売店でインド現地生産のiPhone SEの販売を始めているという。情報筋によれば、Appleが現在販売しているインド現地生産iPhone SEの販売台数は極めて少量で、5月2日には既に販売が開始されたとのこと。つまりAppleはメディアに対する量産開始声明よりも早い時期にテスト販売を開始していたということになる。
なお、既にテスト販売が開始されているインド現地生産分の梱包や本体には、【Designed by Apple in California, Assembled in India】という文字が刻まれており、内蔵メモリは32GBのみで、インドでの販売価格は税込み価格27,200ルピー(約47,000円)。ちなみに日本ではiPhone SEは税込み48,384円で売られているため、インドと日本での販売価格にはそれほど価格差はないということになる。
情報筋によれば、iPhone SEの組立は実は4月から始まっていて、AppleのiPhone組立委託先の1つ、台湾ウィストロン(Wistron、緯創資通)がバンガロールで組立を担当しているという(後者の情報はかなり前から出ていた)。ウィストロンのiPhone SEのインド組立工場の所在地であるカルナータカ州のIT担当部門長、Priyank Kharge氏によれば、インドでiPhoneデバイスを製造することはAppleにとってデバイスの販売価格を下げるために役立つとし、それによってインドスマートフォン市場でのシェアを拡大することが可能だという。
テスト運営の一環とはいえ、既に現地生産のiPhone SEの販売が開始されているインド。いずれは量産体制が確立し、市場にロットで投入されるのも時間の問題だろう(今月内といわれている)。ただiPhone SEは量産後は価格調整をしないと、やはり安い機種がほとんどを占めるインドのスマートフォン市場ではなかなか普及していかない可能性がある。そして値下げをすると転売ヤー(特に中国人転売業者)が殺到する。。ということになりそうだ。
記事は以上。
(記事情報元:PTI News)