TF International Securities（天風国際証券）の著名なApple関連アナリストMing-Chi Kuo（郭明錤）氏の最新の投資家向けレポートで、Appleのここ1〜2年のMacBookのアップデート計画が大胆に予測されています。
14インチMacBook ProとMacBook Air
まず直近では、今年第2四半期（4月〜6月）に、14インチのMacBook ProとMacBook Airがリリースされると予測されています。この2機種は昨年末にリリースされた16インチMacBook Proと同様、これまで粘着や無応答などの問題で無償交換プログラムの対象となっている間違いなく今後Appleの黒歴史となるバタフライ構造キーボードに代わってシザースイッチ構造キーボードが搭載されるものとみられ、また13インチMacBookに置き換えられ、よりベゼルが狭くなることでディスプレイサイズが大きくなっているものとみられます（15インチから16インチになったMacBook Proと同様）。
これはKuo氏によると、16インチMacBook Proが顧客からの高評価があることを受けてのものとみられています。というわけで、今年第2四半期にこの2種類がリリースされれば、現行の最新のMacBookシリーズからはバタフライ構造キーボードが廃止されることになります。なお、気になる新型コロナウイルスのこの2機種の販売開始時期への影響ですが、Kuo氏は台湾・中国のサプライヤーから情報を集めた結果、3月下旬からサプライヤーの業務が大幅に改善され、これらの新型MacBook ProとMacBook Airの量産が軌道に乗ると予測しているようです。もしそうなると、WWDCの時期の発表を狙っているかもしれませんね。
Apple独自ARMプロセッサ搭載モデルMacBook
更にKuo氏は、Apple独自開発のプロセッサを搭載したMacBookモデルが、2020年第4四半期（今年10月〜12月）にリリースされるのではないかとの予測をしています。ただ、この独自開発プロセッサ搭載モデルが果たしてMacBook Proなのか或いはMacBook Airなのか、或いは両方なのか、それとも別機種なのかについては言及されていません。
Appleは現行のMacには全てインテル（Intel）製のメインプロセッサを採用していますが、噂によれば、同社は現在インテル製チップの代替となるARMアーキテクチャベースのプロセッサを開発しているといわれています。その理由は、インテルが時折計画の遅延を発表しており、それによってMacシリーズの販売時期が左右されてしまっているからです。
新デザインのMacBookシリーズ
Kuo氏はまた、全く新しいデザインのMacBookシリーズを来年2021年第2四半期か第3四半期に販売を開始すると予測しています。ただ、そのモデルがMacBook Proなのか、MacBook Airなのか、はたまた別の機種なのかについては言及されていません。ちなみにMacBook Proの最後の大きなデザイン変更は3年半ほど前の2016年10月に行われていて、MacBook Airについては1年半ほど前の2018年10月に比較的大きなデザイン変更が行われています。MacBook Proに関してはそろそろかなという感じもします。
ただ、今のMacBookシリーズはデザイン的にはかなり完成していると思われ、あとは薄くするくらいしかなさそうですが、薄くするとバッテリー寿命に影響するのは間違いありません。
もしかしたら上記の独自ARMベースプロセッサモデルと共にあの無印MacBookが復活しないかと期待してしまいますが、どうなのでしょうね。
あとがき
しかし個人的には正直Touch Barは廃止して欲しいところです。こちらもProモデルをAirと、また他のWindowsデバイスなどと差別化を図るために搭載を続けていると思いますが、本当に扱いづらく、ミスタイプも多いです。ユーザから高評価を受けているとはいいがたいと思いますが、今後どうなっていくのか注目です。
ちなみに私は現在16インチMacBook Pro（Ultimateモデル）を使用していますが、シザースイッチ構造キーボードに戻って本当に正解だったと思います。非常に打ちやすいですし、バタフライ構造キーボードのような打鍵の不安感がないのもいいですね。処理速度も申し分ないので、私は暫くは買い替えない予定です。ただ、今後ARMベースの独自プロセッサが標準となり、現行のインテルプロセッサモデルが今後macOSの進化によって淘汰されるようになってきたらちょっと哀しいですね。
記事は以上です。