Appleは昨年リリースした現行最新のiPhone 8/8 Plus/iPhone Xにおいて、iPhoneとしては初めて高速充電をサポートしました。しかしこれらの3機種への高速充電を実現するには、USB-PD対応のUSB-C電源アダプタと、AppleオリジナルのUSB-C to Lightningケーブルを使わないといけません。Appleは現在、この規格のMFiをサードパーティに公開していないため、サードパーティのUSB-C to Lightningケーブルでは真の意味での高速充電ができないのです。しかしその状況にもようやく変化が訪れそうです。
中国の電源関係のサイト、Chongdiantou(充电头网)によると、AppleのMFi(Made for iPhone/iPod/iPad)認証を受けている工場が、AppleからUSB-C to Lightningを開放し、認証を与えるという内容のメールを受け取ったとされています。つまり、これはユーザがAppleオリジナルのUSB-C to Lightningケーブルを使わず、比較的安価なサードパーティ製にも選択肢が広がることを意味します。
Chongdiantouによると、新しく認証が開放されるアダプタの型番(PPID、Product Plan ID)はC94で、MFiアクセサリ工場で使用されるということです。そしてこれまでのC52、C91はAppleが自身で使い、C48は生産停止となるもようです。
またあるエンジニアがChongdiantouに明かしたところによると、Appleは昨年からエンドユーザ市場で、ニセモノが跋扈するMFi認証ブランドの整理を行っていて、今は同じくニセモノが溢れる認証工場の整理を行っている段階ということです。半年以上の市場での経験を経て、Appleの作戦は、法律上のやり方で縛るよりも、技術的に障壁を設けるという直接的なやり方の方が有効だと考えているようで、これによってサードパーティのメーカーがApple製品を分解して仕組みをコピーして高速充電を実現しようとしても、その難度が非常に上がることになりそうです。
もしこの情報が正しければ、高速充電対応のUSB-C to Lightningケーブルがサードパーティ製となることで価格も安くなり、更に線やコネクタ部分が丈夫になったものが登場するなど、ユーザには選択肢が広がっていいことかと思います。しかし高速充電対応かどうかについては外観からは判断しにくく、やはり信用できる名の知れたブランドのものを購入した方がよさそうです。とはいえ、それらにもニセモノが出ているので何ともいえないですが。。笑
記事は以上です。
(記事情報元:充电头网)