Appleは日本時間本日2018年7月10日未明に、モバイルデバイス用OS、iOS 11.4.1正式版をリリースしました。iOS 11としては通算13個目のバージョンアップです。一つ前のバージョン、iOS 11.3.1が5月30日にリリースされてから、41日でのリリースとなりました。iOS 11.4は相当長い間もった、といえそうです。
iOS 11.4アップデートの内容・修正点、リリースノート
以下がAppleによるiOS 11.4.1のリリースノートです。小数点2桁アップデートなので、細かい修正となります。
iOS 11.4.1には、以下のiPhoneおよびiPadのバグの修正およびセキュリティの改善が含まれます:
- “iPhoneを探す”で、AirPodsの最後の位置情報を見ることができない問題を修正
- Exchangeアカウントで、メール、連絡先、メモの同期の信頼性を改善
このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/kb/HT201222
引用元:Apple
バッテリー爆減り問題が解消しているかは不明
1つ前のiOS 11.4(iOS 11.4.0)では、バッテリードレイン(あっという間にバッテリーが減る現象)問題が取り沙汰されていましたが、それが今回解消したかどうかについては定かではありません。ちなみに私の端末ではバッテリードレイン問題は発生しませんでしたので、試すことができません。
実際に発生した人や、気になる人はiOS 11.4.1にアップデートしておいた方がいいかと思われます。
アップデートはOTAで可能
iOS 11.4.1へのアップデートは、iOS端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは大きさは小数点2桁アップデートの割にはかなり大きく、iPhone XでiOS 11.4からアップデートする場合は225.2MBとなっています(普通は数十MB)。
サイズが少し大きいので、アップデート自体にも少々時間がかかります。時間に余裕を持って行いましょう。20〜30分くらいは見ておいた方がいいと思います。寝る前にダウンロード、インストール(アップデート)指示をやっておくのがいいかもしれません。
AirPlay2対応、iCloudにメッセージを保管するなどの新機能を導入
Appleのリリースノートによれば、
- “iPhoneを探す”で、AirPodsの最後の位置情報を見ることができない問題を修正
- Exchangeアカウントで、メール、連絡先、メモの同期の信頼性を改善
以上が導入されたiOS 11.4.1ですが、AirPodsやExchangeアカウントを持っていない人には関係ない修正・改善といえそうです。ただ、アップデートファイルの容量が200MBを超えているということは、修正はこれだけに留まらないのは明らかです。前のバージョンのiOS 11.4(iOS 11.4.0)で大きなアップデートがあった次のバージョンとなった今回のiOS 11.4.1は、バグ修正に徹したバージョンともいえるかと思います。安定した動作を求めるのであれば、様子を見つつ早めにアップデートした方がいいかもしれません。
またもちろん当然セキュリティ性能は向上しているはずですので、セキュリティが気になる人はアップデートはしておいた方がよさそうです。
脱獄する人はアップデートを待て。。ただし脱獄の意義も考えた方がいいかも
もちろん、脱獄フリークの方はアップデートは避けましょう。先日iOS 11.3.1対応の脱獄ツール「Elecra1131」がリリースされましたが、iOS 11.4(iOS 11.4.0)の脱獄にも成功しているハッカーがいます。iOS 11.3.1以下の人で脱獄したい人はもちろん、いずれはiOS 11.4対応の脱獄ツールが出るかもしれませんので、できるだけ低いバージョンにしておいた方がいいでしょう。ただし脱獄にはリスクが伴いますし、低いバージョンのままにしておくだけでもセキュリティ的にはリスクがあるといえます。
最近は脱獄そのものにも意義がなくなってきた気がします。
iPhone X用ファームウェアを含む、iOS 11.4.1オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone X】【iPhone 8/8 Plus】用も含め、iOS 11.4.1のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです。
基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
Apple Watch用watchOS、HomePod用OSもアップデート
iOS 11.4.1同時にApple Watch専用のwatchOSも、watchOS 4.3.2にアップデートされています。watchアプリ>一般>ソフトウェア・アップデートで、OTAによるアップデートが可能です。改善及びバグの修正、ということで小規模のアップデートですね。
Apple Watch Series 2のwatchOS 4.3.1からのアップデートで、OTAアップデートソフトウェアは54.0MBでした。
なおHomePod 11.4.1もアップデートされていますが、これについての情報は、HomePod自体が日本で発売されておらず、日本でお持ちの方はごく少数と思われるので、割愛します。
Apple TV用tvOSもアップデート
Apple TV専用のtvOSも、tvOS 11.4.1にアップデートされています。ファームウェアは以下からダウンロード可能です。
記事は以上です。