サイトアイコン 小龍茶館

1977年2月、アップルが初めて新聞に載った!その記念すべき記事とは

Apple(アップル、当時はアップルコンピュータ)は1976年4月1日に設立され、最初の製品はApple Iだったことは皆さんご存じの通り。

そしてそのApple Iをリリースしたことで、アップルコンピュータは初めて世間の注目を集めたのだった。1977年2月、アップルコンピュータは正式に新聞で専門欄を設けられ、初めて紙面で紹介された。

この記事を書いた編集者は米国のSheila Cravenで、当時彼女はアップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)とスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak、ウォズ)にインタビュー取材をしている。この記事のタイトルを見るだけでも、Apple Iのリリースによってアップルコンピュータはメディアの賞賛を受けたことがわかる。そしてこの記事によって、誕生して間もないアップルが初めて一般人に知られることになったのだ。

この記事ではアップルコンピュータの創始者たち、そして彼らの初めての製品Apple Iについて詳細に語られている。

アップルコンピュータは当時Apple Iを200台ほどしか生産しておらず(しかも売れたのは170台だけ、その販売価格は666米ドルだった(実際にAppleが大成功して有名になったのはその後に発売されたApple IIの成功によるものだ)。Apple Iは基本的にスティーブ・ウォズニアック一人によって設計され組み立てられ、その技術的なことは彼一人にしかわからなかったという。1976年7月にリリースされ、1977年10月にはそのラインナップから消えた(Apple IIの登場による)。1年3ヶ月の間しか販売されなかったわけだ。また上記の新聞に載ってから8ヶ月で販売が終了したことになる。

■Apple Iの宣伝用ちらし(Wikipediaから引用)

アップルコンピュータはApple IIの登場によって、Apple IのオーナーにApple IIに切り替えてもらうため、Apple Iの回収をした(理由は、上記の通りカスタマーサポートなど技術的なことがスティーブ・ウォズニアックしかわからなかったということが挙げられている)。そして回収されたApple Iは裁断され廃棄されたため、現存するApple I(公開され外部に流出しているもの)は世界にたったの60台しか存在せず、非常に希少になっているため、コレクターズアイテムとなっている。オークションの記録によると、Apple Iの最高値はこれまで90.5万米ドル(約1億840万円)にまで跳ね上がったことがある。米国にはApple IオーナーズクラブというWebサイトまで存在する。

■ウォズのApple Iの手書き設計ノート(Wikipediaから引用)

来年2016年の4月1日は、アップル創立40周年記念日だ。Appleは何らかの記念イベントを行うだろうか?

記事は以上。

(記事情報元:cnBeta

モバイルバージョンを終了