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Apple元社員Guy KawasakiがAppleがラグジュアリーブランド企業に至るまでの経緯を語る

Apple(アップル)の”iPhone”の登場は携帯業界そのものに革命をもたらし、Appleもこのスマートフォンによって他社との違いを世の中にまざまざと見せつけたのは記憶に新しい。2007年にiPhoneがリリースされる前には多様な形状をしていたスマートフォンが、iPhone誕生後には他社の全てのスマートフォンがまるでほとんどiPhoneのようになってしまい、現在までそれが続いているのがそれを証明している。

AppleとGoogleという敵対する両社を渡り歩いた元社員のGuy KawasakiがBloomberg(ブルームバーグ)のインタビューを受け、iPhoneがリリースされてからAppleがラグジュアリーブランド化へ至る経緯に関する体験を語ったもようだ。中国のメディアtgbusによる報道から。

Guy Kawasakiは”ソーシャルメディアアート”の作者で、1983年に初期のApple Computer社で働き、マーケティング担当エグゼクティブとして4年勤務した後離職したが、1995年にまたAppleに戻ってきた。その戻ってきた頃のAppleは多くの人がすぐに同社はダメになると考えていたほどひどい経営状況だったが、結局周知の通り潰れるようなことはなかった。潰れるどころか、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の返り咲きから様々な新製品を打ち出したことで息を吹き返し、我々が現に見ているAppleは世界で最も市場価値の高いテクノロジー企業にまでなっている。

Bloombergのインタビューの中で、Kawasaki氏はAppleが”生き残りモード”から”ラグジュアリーブランド企業”に至るまでの過渡期について語っている。彼はその中で最も重要なキーとなったのはiPhoneのリリースで、その次がiPadのリリースだったとし、これらがAppleに成功へと導く変革をもたらしたとしている。

インタビューの最後にKawasakiは彼自身もスマホをAndroidからiPhone 6 Plusに乗り換えたことを明かしている。なぜなら、あるアプリがiOSにしかなかったからだということだ。

画蛇添足:iPhoneのような革命的な製品は暫く出ないのだろうか

Kawasaki氏が言うまでもなく、Appleは間違いなくiPhoneで全てが変わったかもしれない。iMacやiPodやMacBook Air等でも成功はしていたが、現在のような世界一の企業になるほどのことはなかった。これも今思えば全てスティーブ・ジョブズが主導して成し遂げたことだ。現在のティム・クック(Tim Cook)体制ではこれまでリリースされたのは新しいものといえばiPad miniくらいなもので(これもiPadの延長線上の製品でもあるが)、後は来年リリース予定のApple Watchくらいだ。

AppleWatchがiPhoneのような革新的な製品になるとは、私個人的には到底思えない。

iPhoneほどの革新的な製品はもしかしたらとんでもなく強烈なカリスマの主導のもとでないと生まれないのかもしれない。

記事は以上。

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