もしあなたに25万ドル(約2,600万円)の携帯電話への予算があったら、Savelliのスマートフォンを買うといいかもしれない。このSavelliの前では、あのVertu(ヴァーチュ)さえまるで安物に見えてしまう。
世界一高いスマホ、Savelliとは
スイス・ジュネーブの宝石商Savelliが製造する超ゴージャスなAndroidスマートフォンは、販売価格約25万ドル(約2,600万円)。18金の本体には、ダイヤモンドやサファイア、翡翠などが埋め込まれている。
更にそれだけではない。シャーシには18金以外にも、ダチョウ、キングコブラ、そしてイグアナの皮まで使われているものもあるのだ。
Savelliのオフィシャルサイトとスマートフォンのラインナップはこちら。
世界一高いスマホ、Savelliの中でも最高峰のモデル
いくつかのSavelliの携帯のモデル展開の中でも、最も高いモデルは”Emerald Night”と呼ばれるもので、18カラットのローズゴールドでできており、400個ものカット翡翠が用いられ、またそれらは75個の階段形にカットされたプラチナの上に配置されており、世界中で27台しかない完全数量限定販売モデルだ。
完全に超富裕者層向け、しかも女性専用
Savelliによれば、自社製品のラグジュアリー携帯は、普通の携帯電話では飽き足らず、美しく群を抜いて華麗な携帯を求める特殊なユーザ向けに作っているという。簡単にいえば、超富裕層向けということだ。
“携帯電話はもはや人々が全ての時間を費やすことの中で最も重要なことになっている。人々は手に持ったり、ポケットの中に入れたり、寝るときもそばに置いておくものだ。毎日100回は触るものだろう”と同社のCEOのAlessandro Savelliは述べている。
宝石商のAlessandro Savelliとしては贅沢品で消費者のハートをぐっと掴みたいと考えていて、そしてこのブランドは完全に女性向けだ。”私たちのお客様は本当にスペシャルで、特別に美しいものが欲しい方達です。そしてこれはそのお客様が毎日使うもので、非常に明らかに、本当にそのお客様の人格の一部分を表しうるものなのです”。とSavelliは語っている。
Savelliが次に狙うのは中国市場と中東市場
更にSavelli社のマーケティングは非常に的確で、彼らはヨーロッパなど既に発展している先進国以外にも、中国市場や中東市場にも入り込もうとしている。これらの市場ではラグジュアリー製品ビジネスは非常にやりやすいからだ。
画蛇添足:個人的には買えないし買いたいとも思わない
もちろん私個人はそんな金は携帯に使えないから買えないが、もし持っていたも買いたいとも思わない。なぜなら無料のAndroidシステムであること(そんな金があるならiOSのライセンスでも買えばいいのに!)。そして動物の皮革が使われていること(そのためにわざわざ殺される動物がいるということ)。更には、携帯電話という1年も経たないうちにあっという間に型落ちする製品のためにそんなに金をかけてどうする、という理由だ。
金が湯水のように溢れている人にはいいのかもしれないが、品がいいとはどうしても思えない。
携帯電話がステータスを表すのであれば、iPhoneで十分ではないかと思う。
高いだけでいいなら、iPhoneの外側に何か施すか、ラグジュアリーなカスタムパーツでも使うといい。
実際それだけの金を携帯電話に使えるようなレベルの人は、秘書やら執事やらなんやら沢山いるだろうから、携帯電話なんかほとんど使わないんだろうけど。
記事は以上。