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AppleのCEOティム・クックが米国政府がまだ個人情報収集を重視しすぎと批判

Apple(アップル)のCEO、ティム・クック(Tim Cook)が月曜日に放映されたPBSの『チャーリー・ローズ・ショー(Charlie Rose Show)』にて、政府による監視とエドワード・スノーデン(Edward Snowden)事件について語り、AppleのサプライチェーンとApple本体が向き合っている争議について語った。その中でクックCEOは、米国政府がまだ大量の個人情報を集めていることを暴露した。

なお、月曜日に放映されたのは第二部で、先週金曜日に第一部が放映されている(当ブログでも14のポイントをまとめている)。
第一部でクックはスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)との関係やGoogleとの競争、そしてAmazonとのあまり有効ではない関係やIBMとの取引、TVやその他の製品に対する見方、またAppleがBeatsを買収したことについて語っていた。

政府の監視とPRISM事件

スノーデンは元CIAのテクノロジーアナリストで、その後国防プロジェクトの請負をしているBooz Allen Hamiltonに勤務した。そしてアメリカ国家安全保障局(NSA)のPRISM監視プロジェクトの秘密文書を『The Guardian』と『Washington Post』に暴露した。そしてスノーデンが暴露したPRISMプロジェクトの内容によれば、その中にはAppleをはじめとする多くのテクノロジー関連企業が含まれていることが世の中に知られることになってしまった。

政府のテロ対策の情報収集はバランスを持って行うべきとクックが指摘

クックはインタビューの中で、プライバシーとテロ対策の間で、国内外の脅威に必要な監視方法の程度についてずっとバランスが生まれていないことを指摘した。「国家または政府が適度なバランスがとれた方法をまだ見つけていないのではないか。彼らはあまりにも情報を集めることばかり重視しすぎている。私は大統領と政府が今まさにその時計を正しく戻そうと努力していると思う」

Googleなど大量のユーザ情報を集めている企業を批判、Appleはましだと主張

クックは更に、企業はデータの使用について透明度を保つべきで、Appleはシリコンバレー企業の中でもそれを最もよくやっている企業だとしている。「Appleのビジネス慣習として、ユーザはAppleの製品ではなく、Appleの製品はウォッチやMacなどだ。だからAppleは他の会社とは全く違うのだ」と述べ、大量にデータを収集しているGoogle等の企業を批判した。「私たちは他とは違う企業を運営している。みなはこう問うだろう。企業はどうやって儲けを出すべきだろうか?答えは当然利益を追っかけることだ。しかしもし企業が主にユーザのデータを収集することで金儲けをしていたら、きっとあなたはそれを不安に感じるだろう」

クックによれば、Appleが収集したユーザのデータは比較的少ないため、政府の情報提供要求もそれに従って少なかったという。過去の6ヶ月の間、政府がAppleに要求した提出データは0〜250回の間だという。クックは「私たちは数億のユーザを抱えています。しかし私たちが受け取ったデータ提出要求は個別の状況にすぎませんでした。その原因は、私たちは多くのデータを残していないからです。私たちは決してデータの宝庫ではありません」と述べていた。

画蛇添足:Appleはますますクラウド機能を強化するが、漏洩対策は大丈夫?

クックの話にはAppleが収集したデータは「比較的」少ないなど定性的な話が多いほか、政府がAppleに要求した提出データは0〜250回といっても、その1回でどんなデータをどのくらいの量提出したのかには言及されていない。

また、Googleのような他企業を槍玉に挙げるやり方はスティーブ・ジョブズ仕込みかもしれない。iPhone4の所謂”アンテナゲート”の時、ジョブズの見解は「他企業の製品もそうだ」といういい方で、それでうまく逃れたということもあるので。

しかし確かに「テロとの戦い」という名目でアメリカはデータを集めすぎている。監視社会は相互不信任社会を生み出す。Appleもそれに加担して欲しくはないが、Mac用の次世代OS “OS X Yosemite”や明日リリース予定の次世代iOS “iOS8″から正式に導入されるiCloudドライブをはじめ、どんどんAppleのクラウドサーバに蓄積されるデータは大きくなる。正に”ビッグデータ”だ。

また先日の発表イベントで発表されたiPhone6/6 Plusから始まる新しい機能”Apple Pay”でAppleはモバイルペイメントにも乗り出すことから、データの扱いには更に注意が必要になってくるはずだ。

なお、上記のクックのPBSの『チャーリー・ローズ・ショー(Charlie Rose Show)』の第二部で語った内容についてはまた他の記事でも紹介していく予定。

記事は以上。

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