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iPhone6が台湾の経済成長に貢献、1台につき25米ドルの収入。アナリストの予測

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これまでのApple(アップル)のiPhoneの売上を見れば、iPhoneは世界経済に大きな影響を与えているのは疑いの余地がない。なんといってもAppleは世界でもっとも利益を出している会社で、その利益の大半はiPhoneの販売からきているものだからだ。

iPhone6が台湾の経済成長に貢献、台湾の救世主となるか

そんな中、最近経済の停滞にあえぐ台湾にも次世代iPhone「iPhone6」は経済的に良い影響をもたらすという分析結果が出ている、とBusiness Insiderが伝えている。

メリルリンチ(Merrill Lynch)のアナリストTing LuとMarcella Chowが数日前に発表したレポートによると、iPhone6は2014年の台湾経済の経済成長率に対して0.4%もの貢献をもたらすだろうとしており、1台のiPhone6が台湾に25米ドル(約750ニュー台湾ドル、約2,500円)の収入をもたらすと分析している。

iPhone6に搭載されるA8チップが台湾に利益をもたらしている

メリルリンチは、台湾の半導体工場がAppleの新型iPhoneの製造に使われ、第2四半期末と第3四半期の主要製造量からの試算として上記の数字を出したとしており、この数字は従来のiPhone5sまでよりも更に多いという。

なお、1台25米ドルの内訳として、iPhone6に搭載されるとされている新しいCPU「A8チップ」がなんと86%を占めており、21.5米ドル(約645ニュー台湾ドル、約2,150円)という。他に多いのがカメラのレンズで、2.5米ドル(約75ニュー台湾ドル、約250円)となっているという。

台湾が利益を得ているなら、中国大陸は?

台湾がこれほどの利益を得る一方、中国大陸はどうかというのが気になるところだ。
確かに中国大陸も当然大部分のiPhone6の製造に関わってはいるが、基本的にはあまり技術のいらない組立が殆どで、単価がどうしても安くなってしまう。
結果的に1台のiPhone6から得られる収入は台湾より多くないのが現状のようだ。まだ大陸の半導体等の高度な技術は台湾ほど完成されていないとAppleに評価されているか、台湾人がめちゃくちゃに商売がうまいかどっちかだろう。

メリルリンチは以前にもiPhone6が台湾と大陸の貿易経済に与える影響を分析しており、iPhone6は中国大陸の9月〜12月の台湾向け輸出を1%増加させ、更に台湾地区の8月〜10月の大陸向け輸出を2%増加させ、11月〜来年1月は1%増加すると分析している。

メリルリンチによる四半期ごとのiPhoneの輸出量チャートを見れば、iPhoneも代替わりをするごとにどんどん輸出量が増えてきており、今後も増える予測であることがわかるだろう。
※なお、iPhone6以降は当然予測値だ。

つまり、iPhoneはこれまでとこれからも中国と台湾の貿易に好影響を与えることがわかった、という結論となる。

iPhone6は日本経済にも好影響

なお、iPhone6は日本経済にも好影響を与えている。内部部品に日本のメーカーの東芝や村田製作所等の部品、そして日本の特許が数多く使われているからだ。
そしてもちろんキャリア、貿易、流通、周辺機器業界、アプリ・ゲーム業界や広告業界などにも莫大な利益をもたらしていることも容易に想像できるだろう。
下手なアベノミクスよりもすごいかもしれない?

その詳細の紹介はまた、別の機会に。

記事は以上。

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