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【AppleとIBMのパートナーシップ提携記念】スティーブ・ジョブズは5回IBMをコケにしてるって知ってた?

AppleとIBMが先週火曜日に、双方が排他的パートナーシップに同意し、
共同で“IBM Mobile First for iOS”と名付けられたエンタープライズ級アプリを共同開発することになった。
今年の秋から、AppleはIBMにiPhoneとiPad等のデバイスを提供し、
IBMはそれらのデバイスに“IBM Mobile First”アプリをインストールし、
医療保険、銀行、保険、小売、旅行や運輸等の各業界の企業にサービスを提供することになる。
このニュースはテクノロジー業界に少なからぬ衝撃を与えた。
なぜなら、これはスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)がいた時代にはあり得なかったことだ。
AppleとIBMの競争はAppleの会社設立初期の頃まで遡ることができ、
その創業者であるスティーブ・ジョブズは恐らく最初から最後までIBMに対して恨みを感情を持っていたからだ。

ジョブズの後を継いだ現CEOティム・クック(Tim Cook)がIBMとのパートナーシップを宣言した今、
あのジョブズがIBMを攻撃しコケにした5つの歴史的瞬間を思い出さざるを得ないのである。

1. Welcome, IBM. Seriously

1981年、ジョブズはIBMがPC市場に入ってくることを「歓迎」する広告を打ち出した。
もちろんこれはジョークなのだが、
実は言外にIBMがこの重要な市場に進出する時期を間違えたことを諷刺したものだった。
その後、IBMは一時的にPC市場で巨大なシェアを誇ったが、
2005年にその市場を捨て、PC事業を中国のLenovo(聯想)に売却する羽目になっている。
もちろん、この広告を出したAppleが今はどうなっているか、説明するまでもないだろう。

2. ジョブズ、IBMに向かって中指を立てる

この写真の中で、まだ若く反逆的だったジョブズは、
Appleファンにとって最も愛すべきキャラクターだった。
この写真はMacの初期開発チームメンバーだったアンディ・ハーツフェルド(Andy Hertzfeld)がネット上に公開したもので、
これによってジョブズのこの無邪気な笑顔がまた日の目を見ることになったのだ。

3. 1984年のIBMを攻撃する衝撃的なCM

これは1984年の米国でNFLスーパーボウルが行われている期間中に放映された、
有名なAppleの広告(CM)の1シーンだ。
CMでは青の巨人(Big Blue、すなわちIBMのことを指す)をジョージ・オーウェル(George Orwell)の小説の中のBig Brotherのように描写している。
ジョブズはこのCMをとても気に入っていたが、Appleの役員達は気に入らなかった。
役員達はこれによってIBMと敵対関係になりたくなかったからだ。
ジョブズと比べて役員達がいかに肝が小さかったかを物語るエピソードだ。

4. 暗黒時代

1985年、ジョブズはPlayboy(プレイボーイ)誌の取材を受けたときに、
「もし何らかの原因で私たちが大きな間違いを犯し、
IBMがそれによって勝ったとしたら、
僕の個人的な感覚だけど、
僕らは20年もの長期間に渡るコンピュータの暗黒時代に入ると思うね。
もしIBMが市場を牛耳ったら、
彼らはイノベーションをやめ、イノベーションが生まれるのを阻止するだろうからね。」
と語っている。
実に大胆不敵な発言だが、
結局PCの市場がIBMに席巻されたのは一時的なものだった。

Intelへの転向

ジョブズが不在だった時代のAppleは、IBMのPowerPCをCPUとして採用していた。
しかしジョブズがAppleに返り咲いてからは、CPUをIntelに切り替え始めた。
2006年、ジョブズがその決定を発表した時、このように語っている。
「私たちの目標は、全世界の消費者に最高のパソコンを提供することだ。
未来を展望すると、Intelはこれまで最も強大なCPU回路を持っている。
Intelのテクノロジーが我々にこれから10年間は最高のパソコンを作る手助けをしてくれることと信じている」
気がつけば来年がその10年目だが、果たしてどうなることだろう?

先週のIBMとの戦略的協力関係締結は、
Appleのクック時代を象徴する一つの歴史的瞬間ということになりそうだ。

上記は中国のニュースサイトcnBetaの記事をもとに少々改変したものだ。

記事は以上。

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