2016年4月14日に発生した、熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード6.5、最大震度7の地震【熊本地震】。4月16日には同じ震源地で更にマグニチュード7、最大震度6強の地震も発生した。この地震は日本だけではなく、当然ながら国際社会の関心も集めている。
そしてテック業界からすると、この二度の地震がもたらす損失は非常に大きなものだ。日本のソニー(SONY)は地震発生後、スマートフォン用のCMOSセンサーの工場の一部を操業停止としている。なぜならソニーのCMOSセンサーの量産拠点は全て九州に集中しているからだ。AppleがソニーのCMOSセンサーの最大の客先であることを考えると、業界内のアナリストはこの地震がiPhoneの生産量や出荷量に一定期間の影響を与えると分析している。
ソニーによれば、現在震源地の熊本県にあるCMOSセンサーの量産を支える最大拠点の工場、熊本テクノロジーセンターは全て操業停止しており、他にも同じくCMOSセンサーの量産をしている九州長崎にある長崎テクノロジーセンターもいったん操業を停止しており、操業の再開日程については様子を見てから再開するということになりそうだ。現在大分工場はCMOSセンサーの量産拠点工場として稼働しているようだ。
以下がソニーの長崎テクノロジーセンター及び熊本テクノロジーセンターの詳細(ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社の公式ページのうち、生産拠点ページより)
ソニーのCMOSセンサーは現在世界の市場シェアの40%を占めている。
ちなみにCMOSとはComplementary Metal-Oxide-
しかし地震後の復旧作業にどれだけの時間がかかるのか、また今回の地震は余震が多く、すぐに再開できるかどうかの判断に予断を許さない状況だ。ソニーのCMOSsensorは恐らく1〜2ヶ月分は在庫はあるものと見られるが、7月〜8月に量産が開始されるとみられる新型iPhone【iPhone 7】の生産に影響を与えかねないところとなっている。
なんとかソニーの大分テクノロジーセンターには頑張ってもらって、iPhone 7用のCMOSセンサーを他国にとられないようにしてもらいたいところ。
熊本地震、金銭的支援ができるサイトや情報はこちら
なお、当ブログ小龍茶館の小龍も、熊本地震で亡くなられた方々に哀悼の意を表しますと共に、現在も避難生活を強いられている皆様には一刻も早く通常の生活が取り戻せますよう祈っております。
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またふるさと納税による寄付も可能で、それによって納税額が変わることはないので、特に東京など潤っているところにお住まいの方は、ぜひご検討を。特に被害が甚大な南阿蘇村へ。
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※ソニー製品を積極的に買ってみるのもありかもしれない。それだけ、ソニーの工場の復旧が早くなるかもしれないからだ。ともかく被災地ではない場所は自粛している場合ではなく、経済活動を活発することによって被災地の支援をする必要があるだろう。
記事は以上。
(記事情報元:Reuters)