先日Yahoo!ニュースにも載ったことで一般ユーザにも知れ渡り、世間を騒がせている【iPhoneの日付を1970年1月1日に調整するとiPhoneが使用不可能になる】というニュース。しかしこの問題に対してその後のネット上の情報では「壊れてしまう」「ジーニアスバーに持ち込むしかない」などという情報がまことしやかに流れているので、当記事ではこの問題に対する復旧方法・解決方法をご紹介する。ただし、実行は自己責任で。
ちなみに日付を1970/01/01に調整するとエラーが起こる対象機種はiPhoneだけではなく、A7チップ以降(64bitチップ)のiOSデバイス全てだ(iPad/iPod Touch含む)。iPhoneでいえばiPhone 5s以降の世代のもの。iPhone 5以前のA6チップ(32bit)の機種は影響を受けないとされている。
Yahoo!ニュースでも流れたiPhoneの日付を1970/01/01に設定することによって発生するエラー問題
冒頭でご紹介した、Yahoo!でのニュースはこちら。
iPhoneの日付を「1970年1月1日13時00分」に設定すると、再起動後にiPhoneが使用できなくなるバグが発見され話題となっています。 iPhoneの日付を「1970年1月1日」に設定すると使用不可能に。「軽くなる」と悪質な... - Yahoo!ニュース 個人 |
実際の動画はこちら。
このYahoo!ニュースの記事は「iPhoneの動作を軽くする方法」や「iPhoneの通信制限の回避方法」としてTwitterなどのSNSで悪質な広げ方をしていた輩がいたため(普通に考えればありえないことなのだが)、それに対する警鐘を鳴らした形だ。当記事も、そのようなSNSの情報に騙されて日付を誤って設定してしまった方にお役に立てれば幸いだ。
↓こんなニセ情報には絶対乗せられないように!
ただし「壊れる」「お手上げ」と煽るネットメディアには要注意
ただ、上記のYahoo!ニュースや、欧米のCult of MacやRedditなどのソースを見たと思われるブロガーや当方と似たようなメディアサイトがこぞって「使用不可能になる」「文鎮化する」、そして「直す方法はなく、Apple Storeのジーニアスバーに持ち込むしかない」とセンセーショナルに伝えていて、誤ったニュースが世間に溢れているようだ。
特にどう考えても最近うちのブログを意識していると思われるiPhone-maniaさんなんかではこんな書き方だ。記事には「試すな危険!!iPhoneの日付を1970年1月1日に設定すると確実に壊れます」と刺激的なタイトルまで。確かに危険は危険であることには間違いないが、「壊れる」はさすがに煽りすぎかと。
iOS端末の日付と時間を1970年1月1日に設定してリブートすると、まったく機能しなくなるというバグを、Redditユーザーが報告しています。 自分では完全にお手上げの状態に Redditユーザーのvist 試すな危険!!iPhoneの日付を1970年1月1日に設定すると確実に壊れます - iPhone Mania |
自分では完全にお手上げの状態に
Redditユーザーのvista980622氏によると、「設定」→「一般」→「日付と時刻」で「自動設定」をオフにし、日付を1970年1月1日に変更、リブートしたところ、画面にAppleロゴが表示された状態で完全にフリーズしてしまったそうです。
この状態になると自力で復旧させることは不可能で、ジーニアスバーに持ち込むしか直す方法はないとのことです。
・・・
みなさんはこの動画を見るだけにとどめ、絶対に試さないでください。
引用元:iPhone-Mania
と、基本全て伝聞系、そして最後にはうーん、なまとめ方。ブログの題が”mania”と仰る割には検証が甘すぎるのではないだろうか。。そして「自分では完全にお手上げの状態」は事実に反する。
世間の不安をいたずらに煽るようなことは避けていただければと思う。
では、以下に復旧する方法をStepでまとめてみよう。
1970年1月1日に日付を設定してフリーズしたiPhone/iPad/iPodを復旧する方法
以下はiPhone修理屋さん「Bee Mobile 青森アウガ店」のオーナー荒井さんからの情報で、iPhoneの日付をiPhoneの日付を1970年1月1日に調整して、所謂【リンゴループ(Appleマークが表示されたまま起動しない状態のこと)】に陥った場合でも、自前で以下の2つの方法で復旧可能(なお、実験はiPhone 5s、今回のえらの対象のA7チップデバイスで行っている)。
但し、試したのがその1はiPhone 6とiPhone 5s、その2はiPhone 5sのみのため、他のデバイス全てに共通してできることを保証するわけではない。また2017/01/01に日付を調整することも含め、これらの方法は全て自己責任にて行ってほしい。初心者にお勧めできる方法ではない。
その1. バッテリーを外して10秒放置してまた装着する
この方法ではデータが消えず、復元する必要もないため、お勧め。ただし、自前で開けたことがばれるとAppleの保証は効かなくなるので要注意。
Step 1. 日付が1970/01/01になっていることを確認。
Step 2. 電源をオフに。
Step 3. リンゴループ発生。
Step 4. デバイスのフロントパネルを開け、バッテリー端子を外して、10秒以上待ち(コンデンサの中の電気を抜くため)、そしてもう一度接続する。
Step 4. 電源をONで、普通に起動する。なお、日付と時間はWi-Fiやセルラーネットワークに繋がっていれば現在時刻に戻る。
Step 4-2. 時刻設定は自動設定がオフになっているが、現在時刻に戻っていることを確認。なお、データなども当然ながらそのままだ。
ということで、もしバッテリーを外すことができる人にとってはこれが一番お勧めの方法。なお、街のiPhone修理屋さんならこのくらいのことは朝飯前のことなので、ジーニアスバーになど持ち込まなくても街のiPhone修理屋さんでOK。ただし、信頼できるところに!詳細は、下の方に。
その1の応用編:バッテリーがなくなるまで待って再充電
当記事を公開してから、Twitterで友人のNinjaさんに以下のように指摘されてしまった。
・
iPhoneコンデンサ電源を抜くためバッテリ外せば復旧するなら
(iPhone開けるのこわい人は)
一週間ほど文鎮化したまま放置したら完全に放電して自然復旧するんじゃないだろうか???@xiaolong761216
— 忍者=Ninjya (@_Ninjya_) 2016, 2月 13
確かにその通り、、ということで、iPhoneを開けるのは怖いという人で、時間的に余裕がある人は、バッテリーがなくなるまで自然放電させて、再充電すれば解決すると思われる(これは検証されていないが、仕組み的にはそういうことだろうと思う)。
その2. DFUモードにして復元
こちらの方法は母艦とiTunesがあれば誰でもできるので、ジーニアスバーどころか街の修理屋さんに持ち込む必要さえない。ただし、復元する必要があるためバックアップは必須だ。またStep 5.にあるように少々不安定なところがあるので、できればその1.のバッテリーを外す方法をオススメしたい。
Step 1. 問題が発生したiOSデバイスをUSBケーブルで母艦に接続してiTunesを起動。
Step 2. iOSデバイスのホームボタンとスリープボタンを同時に10秒間長押しする。
Step 3. 画面が消えたらスリープボタンから手を離し、ホームボタンだけ押し続けるとDFUモードになる。目印は、iOSデバイスの画面が消えた(真っ黒な)状態のまま、iTunesに「iTunesはリカバリーモードのiPhone(或いはiPad/iPod)を見つけました」というダイアログが出ればDFUモードに入ったことになる。iOSにこのようなiTunesへ接続マークが出ていたらDFUモードではなく通常のリカバリーモードなので、再度Step 2.から繰り返す。
Step 4. iTunesでiPhoneを復元ボタンで復元。
Step 5. 最後のところで固まるので、USBケーブルを外し、iOSデバイスを強制再起動(スリープボタン+ホームボタンを同時長押し)。すると復元の読み込みをiPhoneが単体で開始し、無事復旧。
情報元はiPhone修理屋さん「BeeMobile 青森アウガ店」
繰り返しになるが、上記の情報は、iPhone修理屋さんの「BeeMobile 青森アウガ店(八戸店ではないので要注意)」の荒井さんからいただいた。貴重な情報をいただいたこと、そして掲載にご快諾いただいたことに、この場を借りて深く感謝したい。
「BeeMobile 青森アウガ店」ではFacebookで上記のような実験の情報を発信中。ぜひ「いいね!」をお願いします。
Beemobile ビーモバイル、青森市 - 青森駅前でiphone・ipadの修理・カスタムができるお店です。他にもiphone関連商品・ケース・便利グッズ等を取り扱って0... Beemobile ビーモバイル - |
なお、「BeeMobile 青森アウガ店」さんでは、私も開発に関わっている究極のiPhoneカバー【Palmo(パルモ)】も取り扱っていただいている。しかも陳列しているだけではなく、【Palmo】を実際に見て触ってお求めいただける貴重なお店なので、青森近辺在住の方はぜひ!
解決方法と問題が発生する原因の追記はこちら
他にも解決方法があるので、原因の解説と共に第2弾の記事をご参照いただければと思う。
先日当ブログでも解決方法を紹介した、ネット上で騒がれているiOSのシステム時間を1970/1/1に設定してからシステムを再起動すると起動できなくなる問題。しかもこの問題はA7チップ以降(iPhoneでいえばiPhone 5s以降)の64bitのプロセッサチップ(SoC)を搭載した機種でしか発生しない。ではなぜこの問題が発生するのか?当記事では詳細の原因を解説したい(といっても64bitデバイスでしか発生しないということについてはまだ疑問が残る)。そしてその解決方法の追記をご紹介する。上の記事と併せてご覧いただきたい。 【第2弾】iPhone等の時間を1970/1/1に設定するとAppleロゴループになる詳細の原因... - 小龍茶館 |
画蛇添足 One more thing…
ジーニアスバーに持ち込もうとしても、ジーニアスバーは予約が取りにくくすぐに修理できない上に預けの修理になってしまう可能性もある。もちろん日付の調整などやらないのが一番だが、もしTwitterなどのSNSで拡散された情報に騙されてiPhoneの日付を調整しリンゴループ状態になってしまった場合は、「BeeMobile 青森アウガ店」さんのような信頼できる街のiPhone修理屋さんでその1. バッテリーを外すという方法をやってもらうのが一番だろう。もしくは、バッテリーが放電されるまで待つかだ。
ちなみに私自身はデバイスの脱獄をしているため、復元の危険性があるようなことはできないため検証できず、記事にするには不確定な情報が多かったためタイムリーにニュースを流すことはしなかった。
ただ、最後に強調させていただく。上記の実行は全て自己責任で。上記の実行は全て自己責任で。上記の実行は全て自己責任で。大事なことなので3回言いました。
記事は以上。
(Special Thanks to Bee Mobile青森アウガ店荒井さん)