大中華圏で34店舗目のApple Storeが、本日中国遼寧省大連市でオープンした。大連でも2店舗目になる、恒隆広場店だ。実はこの【Apple Store大連恒隆広場店】は、”世界最大のApple Store”としてオープン前から話題になっていた。
本日午前10時に盛大に開業したApple Store大連恒隆広場店は、多くの新しいデザイン要素や素材で作られたという。そしてオープンに際してかけつけた大勢のアップルファンの様子をWeiboの投稿から見てみよう。
熱気に溢れる大連Apple Store恒隆広場店オープン前に駆け付けたアップルファン達
▼しかしApple Store以外はほとんど閑散としている。。というかまだ店がほとんどオープンしていないのがわかるだろう。
寝袋で徹夜組も。。
大連はまだ肌寒い天気だったが、情熱に溢れるアップルファンの心を冷やすことはなかったという。朝早く、多くのファンが入り口で行列を作ったほか、寝袋を持ってきてしっかりと準備をして徹夜で並んだファンもいたという。目的はスペシャルグッズの転売だろうか。
用意したのがApple Store側なのか、恒隆広場側なのかわからないが、徹夜組のために専用のブースを作っているのがわかる。
開業時間でボルテージがマックスに!
現場には非常に大勢のアップルファンがかけつけた。これまでと同様、開業時間になるとApple Storeの店員がお店の外に飛び出し、行列している顧客に向けて拍手を送り彼らを歓迎した。店員と顧客の情熱が、一気に恒隆広場の雰囲気に火をつけた。
開業時間はAM10:00〜PM10:00
細かいことをいうと、Apple Store大連恒隆広場店の営業時間はAM10:00からPM10:00で、大連1号店の百年城店よりも1時間遅い時間までやっていることになる。ただ、百年城店はAM9:30からオープンで、恒隆広場店よりも30分早い。これはショッピングセンターの開業時間の都合だろう。
これが世界最大のApple Storeだ!オープン記念Tシャツも配布
そして、冒頭に書いたとおりApple Store大連恒隆広場店は、世界最大のApple Storeだ。ちなみに、青島万象店と同様、本日オープン初日に大連恒隆広場店を訪れた人は、オープン記念Tシャツをもらうことができたようだ(写真の中で白い四角柱型の箱を持っている人が映っているが、それと思われる)。
Apple Store大連恒隆広場店の情報は以下の通り。
所在地:中国辽宁省大连恒隆广场购物中心 2 层(西岗区五四路 66 号)
※恒隆広場ショッピングセンターの南入口に近いところにある。
大連には更に中央大道に3店舗目が計画中ということで、Appleの大連への思い入れがしれるというものだ。
追記:不可解な店が多い大連2号店
その後この記事をご覧になったAndroidの達人で大連在住のWさんより、こんな耳寄りな情報が。
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この大連2号店の恒隆広場店は、1号店の百年城店から直線距離で2.61kmしか離れておらず、非常に近い。なぜこんな近いところに2つもApple Storeをオープンするのか、意味がわからない。
確かに、ほとんど地下鉄や電車駅で一駅の距離だ。こんな近いところにオープンして何の意味があるのだろう。。 -
今回2号店が入った恒隆広場は昨年オープンしたショッピングセンターだが、まだまだテナントが埋まらずパッとしないところ。
ということで、徹夜組や当日これだけの人数がかけつけたというのは、恒隆広場側が賑やかしのためにしかけたイベント的な可能性も捨てきれないかもしれない。また世界最大のApple Storeがオープンできたのは、家賃をうんと安く契約できたからという可能性もある。
いずれにせよ、上記1〜3枚目の写真を見ればわかるようにまだお店がオープンしていないのがよくわかる。特に3枚目の、右側部分のテナントは、1階でさえオープンしていない。このようなプレオープン(試運転、中国語では试营业)状態というのは中国のショッピングセンターではよくあることだが、一番客の流れもある1階でさえ、数ヶ月経ってもまだオープンしていないのはなかなかに苦戦していることがうかがえる。
Apple Storeで巻き返しを図ろうということなのだろうが、正直Apple Storeに惹かれてくる客と、基本は高級アパレル中心の百貨店的なショッピングセンター「恒隆広場」とどれだけ相性が合うかは未知数だ。
ちなみに上記の記事情報元で3号店として候補に挙がっているとされる”中央大道購物中心”と、2号店のある恒隆広場は、直線距離ではもっと短く、2.04kmしかない。大連に関しては、Appleなにやってるの?という感じが否めない。。
画蛇添足 One more thing…
そしてこれは個人的な感想ではあるが、”Apple Storeのオープン”ごときを徹夜で待つ人の気が知れない。他の店にない製品があるわけでもなく、大連では2店舗目なので、何かApple製品が欲しいのであれば既存の店に行けば済むことだ。
正直限定グッズ(オープン記念Tシャツ?)の転売或いはニセモノを作って売るくらいしか目的が思いつかない(Tシャツにプリントしてニセモノを作るなどは中国ではお茶の子さいさいだからだ)。
もし本当にAppleが大好きで、オープン記念Tシャツを自分のものにしたくて来たような人は、人一倍他人に”ホレホレ”したいだろう。そして一番ホレホレできる場所。。そう、Apple Storeですぐに開封して着たりするのではないだろうか。それがないということは。。
中国人はいくらお祭り好きとはいえ、お金儲けの目的ではなく、寝袋まで持って徹夜までするというのはよほどのことがない限りしないと思われる。
または、お金を払って雇われた”さくら”かもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)