MacRumorsと9to5Macが伝えたところによると、Appleの公式サイトでAppleの直営店”Apple Store”の”Store”がなくなり、現在は”Apple+所在地名”という表記になっているという。
Apple公式サイトから、”Store”の文字が消えている
確かにアメリカをはじめ日本を含む全ての元Apple Storeのページで、”Store”の文字が抜け落ちている。
これはAppleの会社全体の方針のようで、直営店の全てのスタッフに対し、今後はStoreを付けない旨の通知があったという。
実際の使用状況から違和感はないか
今後は、”Apple Store”ではなく、”Apple+所在地(地名)”になる、というわけで。。
これは小売担当SVP(シニア・ヴァイス・プレジデント)で元バーバリーCEOアンジェラ・アーレンツ(Angela Ahrendts)のアイデアだろうか。
しかし実際に使われる状況を想像してみると。。
- 「ちょっとAppleに行ってMac買ってくる!」
- 「〇〇にAppleが新規オープンしたよ!」
- 「銀座のAppleの前で待ち合わせね」
うーん、ちょっと違和感が、あるような。。ないような。。今後日本ではApple〇〇店みたいな言い方になってくるのかもしれない。
“Apple Store”から”Store”がなくなる積極的な意義
個人的には”Store”をなくしたことは以下のいくつかの点で意味のあることだと思う。
- “App Store”との混乱・混同を避ける
- 単に”ストア”ではないこと、更に重要な役割を果たすことを示す
- 他のApple Storeとの同じ商圏での衝突を避ける(例えば香港などにはアパレルの”Apple Store”があったりする)
- Apple製品やサービスを体験してもらう場所として、商業的な色を消す
- 単に名前が短くなることでより”エレガント”に感じる
- 製品と同様、今後は店舗もApple+〇〇にすることでブランドとしての統一感を出していく
“Apple Store”から”Store”がなくなるデメリット
ただし、逆に以下のデメリットや問題点があると思う。
- Appleの”会社呼称”との混同が起きる
- “事務所・事業所・オフィス”との混同が起きる(消費者にはないだろうが)
- これまでのApple Storeに慣れてしまった人にはなじみにくく、結局Apple StoreやApple Retail Storeという言い方がなくならない(とはいえ、Apple Storeの店員もiWatchやiMusicなど名称を間違われても指摘はしないらしいが。。)
- iOSアプリの”Apple Store”はそのまま(だとするとApp Storeとの混同は残る)
- Apple本体にはあまり関係ないことだが、周辺からするとSEO的にどうなの、という感じがする
これまでにもApple (Store)の改革はあった
Appleはこれまでも新しいAppleのApple 2.0デザインの店舗(ほら、、違和感)内では、これまで店舗のファサードにでかでかと表示していたAppleロゴマークを外して、ロゴマークは中に隠すなど、店舗デザインでも新しい改革があったのも、一連の動きなのかもしれない。
どんどんジョブズ時代のものがなくなっていく。。寂しい?
他にも色々と考えると不具合も起きそうな気がするのだが、いずれにせよスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が始めた”iシリーズ”が新たに名付けられることなく、どんどん”Apple+〇〇”に名前を変えようとしているようにも見えてちょっと寂しい。
iPadの10.5インチ登場の噂でラインナップが更に複雑化するなど、Appleはなんだか迷走を続けているような気もする。。
Apple Store(Apple Retail Store)は別にそのままでよかったんじゃないだろうか。。
記事は以上。