もしあなたがApple Watch(アップルウォッチ)がただの腕時計或いは簡単なスマートデバイスだと考えていたら。。もしかしたらあなたはその考えを改めた方がいいかもしれない。
Apple Watchが乳腺癌治療のサポート機器候補として浮上
mHealth Newsの報道によると、米国のMD Andersonの癌研究センターがPolaris Health Directionsと提携し、Apple Watchを乳腺癌患者のパイロットプログラムのサポートツールとして導入することを希望しているという。
研究者達は、AppleのHealthKitプラットフォームを使い、パイロットプログラムで患者のアクティビティを追跡し、それによって乳腺癌の治療方法を補完するのに役立てられると考えている。30名のパイロットプログラムに参加する患者達は赤色のバンドの38mmのApple Watchを身につけ、Polaris Health Directions(アクティビティ結果管理プラットフォームの専属アプリケーション)に接続するという。
パイロットプログラムでは、患者は2つの段階に分けて測定が行われるという。その2段階とは、患者が症状を診断された後と、治療完了後とのこと。患者のアクティビティを逐一観察し、患者の情緒や睡眠レベルなどの情報を収集することで、患者の行動を分析し理解することができるという。
もちろんこのパイロットプログラム計画は多くの審査をくぐり抜けなければならない。Apple WatchとAppleのHealth Kitプラットフォームがどのように医療に役立てるように使われるのか、注目していきたい。
画蛇添足 one more thing
Apple Watchがもし医療、特に癌治療の役に立つなら、一般ユーザとしてもこれ以上嬉しいことはない。私自身も父を癌で亡くしており、癌の克服には個人的にも非常に関心がある。もし実現したら、Apple初の身体に密着する電子デバイスとして、その本領が発揮できるといえるのではないだろうか。
ただし、Apple自体がApple Watchが医療機器やそれをサポートするものと認められるのを望んでいるかどうかは別の話だ。なぜなら医療機器と認められてしまうと、米国のみならず世界中でApple Watch販売許可取得のために政府機関の多くの審査と認証をクリアしなければならなくなり、そのコストと手間は莫大なものになるからだ。
また、医療機器と認められることでただでさえ割高に感じるApple Watchが更に値段が高くなってしまうとユーザとしてもちょっと。。というのがある。本当に役に立つのであれば別だが。もちろん、もしAppleが正確な医療関連機能を搭載した「Apple Watch医療機器版」を通常版と別に出すというのならアリだ。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)