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モルガン・スタンレー:iPhone Xが中国人のスマホ買い替え需要を刺激し促進

世界的な金融グループで投資銀行として名高いモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)が、iPhone Xが中国市場でヒットし、その影響は中国人のiPhone自体の旧機種から新機種への買い替え需要を刺激すると共に、AndroidスマホからiPhoneへの買い替えまで促進し、突破口を作ったと指摘しています。

iPhone X、中国市場でiPhoneの旧機種からの買い替え需要を刺激

先週木曜日、モルガン・スタンレーのアナリストKaty Huberty氏が最新の投資レポートの中で、iPhone Xが中国市場で成功し、その販売スピードと成長率は同じく今年リリースされた新型iPhoneのiPhone 8とiPhone 8 Plusを既に超えており、iPhone Xを購入したユーザのうち約半分がiPhone 7かiPhone 7 Plusのユーザで、そのことはiPhone Xが中国の消費者がiPhoneを買い替えようと考えるだけの能力を持ち合わせていることを意味している、としてます。特に中国では更に古いiPhone、例えばiPhone 6sやiPhone 6シリーズを使っている人が多く、Appleは来年更に多くのiPhone Xをその潜在力に溢れた中国市場に投入していくだろうと予測しています。

iPhone XはAndroidからiPhoneへの買い替え需要も刺激

またKaty Huberty氏はiPhone Xがリリースされてから、中国のユーザがAndroidからiPhoneへの乗り換え率が明らかに上昇したことを指摘しています。iPhone X発売以前の10月初めの6.7%から、iPhone X発売後には9.2%になった、と数字まで明らかになっています。

 

中国市場の復調から、来年のApple株価も安定して成長か。継続してモルガン・スタンレーのトップ推薦銘柄に

2016年〜2017年にかけて、Appleの中国市場における販売成長スピードは明らかに鈍化していました。多くの人がAppleの販売戦略と製品のイノベーションに懐疑心を抱いていたためです。しかし今四半期ではApple製品の中国での販売台数に復調の兆しがみえています。また、多くのアナリストが、Appleの中国市場での販売台数の成長が今後も継続して改善していくことを予測しています。

以上のことから、Appleの株価は来年もこれまでと同様成長株になることが予測されることから、モルガン・スタンレーとしては従来通り、Apple株はトップ推薦銘柄として2018年も引き続きプッシュされていくとのことです。

iPhoneの5G対応も将来的なiPhoneの販売促進に影響か

またPatently Appleによると、Appleは現在次世代モバイル通信システム5Gに対応したiPhoneのプロトタイプを準備しているとのことで、早ければ来年2018年には5G対応のiPhoneが登場するかもしれません。5G規格は、世界的に2019年〜2020年頃導入されるのではないかとみられています。もし来年2018年のiPhoneに5G対応が間に合えば、iPhoneは他社に先駆けていち早く5Gに対応できることになります。その期待も、中国市場のみならず、世界的なiPhoneの販売促進にも繋がるかもしれません。

 

実際に普及しはじめていることが実感できるiPhone X

確かに、香港や日本、そして中国でもiPhone Xの供給が安定してきて、街中でも12月に入ってからiPhone Xを持っている人が急増しているような印象があります。サプライチェーンの情報によると、今四半期でAppleは3000〜3500万台のiPhone Xを販売するとのことです。

やはりデザインの変更や、他社よりも圧倒的に先進的な顔認証システム「Face ID」は魅力的です。もちろん、その圧倒的に高い価格についても、ホレホレしがいがあるのかもしれません。。更に購入の際にも、キャリアが提供している月賦でのコースを選択すれば、それほど負担増にならないからくりもあるため、iPhone Xは今後も売れていくのでしょう。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5MacPatently Apple

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