Appleは毎年多くのリソースを割いてセキュリティを確保しているといえますが、ソフトウェアにバグがなかったり、悪意のあるソフトウェアに絶対攻撃されないということはあり得ません。
例えば、本日ネット上に現れたリンクをクリックしてしまうと、iPhoneとMacで様々な問題が発生してしまうという新たな”いたずら”が発生しています。そしてこのリンクをクリックすることによって、冗談ではなく、端末がフリーズしたり、極端に動きが遅くなったり、自動的に再起動したり、バッテリーが消耗するなどの問題が発生します。
このリンククリックによる問題は、TwitterユーザのAbraham Masri氏によって発見されました。紹介されたのはGitHubのリンクで、これは既にネット上では”chaiOS”とも呼ばれています。
👋 Effective Power is back, baby!
chaiOS bug:
Text the link below, it will freeze the recipient’s device, and possibly restart it. https://t.co/Ln93XN51Kq⚠️ Do not use it for bad stuff.
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thanks to @aaronp613 @garnerlogan65 @lepidusdev @brensalsa for testing!— Abraham Masri (@cheesecakeufo) 2018年1月16日
どうやらこのリンクは、最適化されていないレンダリング過程によって生成されたOpenGraphのページで、過度に長いtagが記述されているようです。メッセージアプリがそのリンクのプレビューをレンダリングしようとすると、アプリはクラッシュするかフリーズします。そしてOSもそれに引きずられてクラッシュ・フリーズしてしまいます。その場合は再起動するしかありません。
そしてもしこのリンクをSafariで開こうとすると、ブラウザがクラッシュし、macOS上ではマウスポインタが解消不可能な例の回転アイコンとなるか、iOSかmacOSの速度が明らかに遅くなるということです。
今のところ、なぜそうなるのかという原因について、詳細はわかっていません。しかし数年前、iOS上で1つのバグがあったのを覚えている人はいるでしょうか。当時、あるリンクをタップするとやはり同様に色々な問題が発生するというものです。ただ、このリンク型のバグについては通常無害で、ハッカーがいくつかのバグを組み合わせただけのいたずらのパターンが多いのです。ユーザに直接のリスクをもたらすものではないので、Appleの対応もあまり熱意が籠もらず、後手に回るか放っておかれるかのどちらかになるパターンが多いのが現状です。
なお、アメリカのユーザ達の間では、デバイスや人によってもリンクを開けた後の結果は変わり、ありとあらゆる奇怪な現象が起こるそうです。デバイスに悪い影響がないとは言い切れないので、よいこの皆さんは基本的には試さないようにしてください。
chaiOS リンクの一例:
そしてやっぱりよいこはクリック、ダメ、ゼッタイ!クリック、ダメ、ゼッタイ!クリック、ダメ、ゼッタイ!上記のTwitterの内容引用部分以外はクリックしてもリンクには飛ばないんですが、一応大事なことなので3回書きました。
ともかく「このリンクをクリックしてみて!」などといういたずらで出回っているようなリンクは、例え友人からだとしても押さないようにして、自分の端末を守るようにしてください。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider、WeiPhone)