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バンカメ・メリルリンチのアナリスト:Apple、2年以内に折りたたみ可能iPhoneを立ち上げると予測

Appleが折りたたみ可能なiPhoneを今後2年のうちに立ち上げることを、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(Bank of America Merrill Lynch)のアナリスト、Wamsi Mohan氏が予測しています。

折りたたみ可能なiPhoneのコンセプトイメージ。

Apple、2つ折りタイプのiPhoneを2020年までに立ち上げか

CNBCによると、Mohan氏は彼のアジア地域でのAppleのサプライチェーン企業との1週間のミーティング及び調査結果に基づくレポートを発表しました。Mohan氏はそのレポートの中で、折りたたみ可能なiPhoneが2020年までに立ち上げられ、その端末は”タブレットを2つ折りにしたもの”と表現されていて、iPadのような要素を持つものになるのではないかと予測されています。

iPhoneの折り曲げ可能ディスプレイ採用はこれまでも噂されていた

この噂は実は初めて出たものではありません。2016年の12月に韓国のメディアが、LGディスプレイがスマートフォン向けに折りたたみ可能なディスプレイを開発し量産しているという噂を流していました。そして2017年10月には、同社がAppleに対して将来のiPhone用として折りたたみ可能なディスプレイを供給するための協議を妥結するに至ったというニュースもありました。

LGは既にここ3年ほどで様々な未来志向の曲面ディスプレイのプロトタイプを公開していて、その中には本のようなデザインのものもあれば、新聞や巻物のように巻き上げることもできることができるものもありました。この両方とも、固形のLCD(液晶ディスプレイ)よりも、フレキシブルな有機ELディスプレイ(OLED)の方がアドバンテージがあるといえます。

そのような理由でも、iPhone Xに有機ELディスプレイが採用されたことは、将来的に折りたたみ可能なiPhoneのための素材的な通過点だったといえるのかもしれません。

iPhone Xで既に折り曲げて収納されている有機ELディスプレイ

実は実際に見えないところで、iPhone Xにはフレキシブルな有機ELディスプレイによって、端が折り曲げられて収納されており、それが端末の内部に入り込んでいるのをご存じでしょうか。そして折り曲げられた部分の空間にはディスプレイコントローラチップが埋め込まれており、本来はチップが配置されるところを内側に配置するというiPhone Xこの非常に賢い設計が、iPhone Xに非常にスリムなベゼルを持たせる要因ともなっています。

実はiPhone XのOLEDの端っこの部分は、横から透過して見るとこのように折り曲げられています。

全体的に折り曲げ可能なiPhoneには更なるイノベーションが必要、2つ折りのみなら難易度は下がる

ただ、折りたたみが可能なiPhoneとなると、更に進んだイノベーションが必要となります。もしデバイスが新聞か何かのように丸められるようになったとすると、ロジックボードやバッテリーもフレキシブルでなければなりません。ただ、もし2つ折りしかできないとなれば、本体や部品は固形を保つことができ、その間をフレキシブル基板或いはフレキケーブルで繋げばいいということになります。

Appleは特許も取得、ただ2年以内に立ち上げは楽観的すぎる観測かも

Appleは更に折り曲げ可能なディスプレイについて、昨年特許を申請していることから、やはり折りたたみ可能なiPhoneについて既に調査は進めているという傾向はありました。ただ、Appleは特許を申請したり取得したからといって、それらが全て消費者の目の前のプロダクトに用いられるわけではありません。2020年まではたった2年しかなく、Mohan氏の予測はあまりに楽観的・希望的観測といえるかもしれませんが、逆にテクノロジーも2年で劇的に変化する可能性もあります。ということで、今後もAppleの折りたたみ・折り曲げ可能なディスプレイのデバイスについては、注意深く見守る必要がありそうです。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

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