iPhoneなどApple製品の詳細な分解レポート(マニュアル)を公開していることで有名なiFixitが、先日リリースされ4月24日からユーザの手元に届き始めた新型iPhone SE(iPhone SE 第2世代 2020モデル、以下iPhone SE 2)の分解をし、その初歩的な動画レポートにおいて、内部の一部の部品がiPhone 8のものと交換が可能であることを明かしています。
iFixitによると、以下の部品が交換可能ということです。
- カメラ
- SIMトレイ
- Taptic Engine
- ディスプレイ(マイクや近接センサーを含む)
特に、ディスプレイパネルについては近年のiPhoneの中で最も安価に修理できるということが強調されています。
ただし、2つの注意事項があります。
1つは、ディスプレイのTrue Toneを使えるようにするには、プログラマーによる調整が必要になること。2つ目はTouch ID部品はやはり交換不能であることです(ホームボタンを交換すると、Touch IDが無効になる)。
そして、一番残念なのがバッテリーがiPhone 8や他の端末のものと置き換えられないことです。なぜならバッテリーのコネクタがiPhone 11と共通のタイプに変更されていること、そしてiPhone 11のバッテリーを接続しても有効なバッテリーとして認識されないからです。また、iPhone SE 2用の純正バッテリーと交換したとしても、内部には最新の識別チップが搭載されているため、「純正バッテリーではない」という警告が出てしまうということです。
ただ修理という点から見ると、iPhone SE 2は上記の通りiPhone 8と共通の部品を使っていることがあり、内部の設計はそこまで新しくなっていないことから、廃棄のロスを減らし、交換部品が容易に手に入ることで修理のコストが減るということでiFixitは積極的な評価を下しているようです。
iFixitによるiPhone SE 2の完全な分解レポートは、本日か明日にはリリースされる予定とのことです。
記事は以上です。
(記事情報元:iFixit)