Appleが昨日リリースした最新のiOS 12.2ベータ版の内部データによると、同社は今後数カ月のうちに発売すると噂されているiPadおよびiPad miniの改良版に、Face ID認証技術を組み入れない可能性があります。
デベロッパ(開発者)のSteve Troughton-Smith氏がTwitterで、iOSの最新のベータ版は少なくとも4つの新しいiPad(iPad mini 9.7インチ?)と潜在的な第7世代のiPod touchモデルを参照している、とツイートしています。
In theory, iOS 12.2 references four new iPads in WiFi & Cellular variants (perhaps mini, and 9.7″?), all without Face ID, and a (seventh-gen?) iPod touch with no Touch ID nor Face ID pic.twitter.com/xiJN6kmmTe
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) 2019年1月25日
特に、iPadの指定「iPad11,1」、「iPad11,2」、「iPad11,3」、および「iPad11,4」は、Face IDなしのWi-Fiおよびセルラーモデルとみられ、ハードウェアは引き続きユーザ認証技術としてTouch IDに依存することを示唆しています。iPod touchモデルには、Face IDとTouch IDのどちらも記載されていないため、単なるホームボタンになる可能性があります。
昨日金曜日に、7つの新しいiPadデバイスのモデル番号が、ユーラシア経済委員会(EEC)に提出されました。まだ確認されたわけではありませんが、番号の分類は少なくとも2つの異なるデバイスタイプを指しているようにみえ、Appleの低コストiPadと第5世代iPad miniへのリフレッシュを示唆している可能性があります。
今日のiOSのベータ版が正しければ(Appleのミスでなければ)、Appleの次世代iPadモデルには、本格的な再設計ではなく内部コンポーネントのアップグレードのみとなる可能性があります。現在、iPadとiPad miniはTouch IDに依存しています。Face IDを支えるTrueDepthカメラテクノロジーを取り入れるには、新しいデザインが必要になるでしょう。それは、現在Touch IDのホームボタンがあるベゼルの除去と、Face IDを搭載するための”ノッチ”を作ることです。
Face IDを搭載したApple初の唯一のタブレットは、11インチと12.9インチのiPad Proで、昨年末にデビューしました。どちらも左右対称の画面境界を持ち、ホームボタンがないシャーシデザインに再設計されたものです。Face IDへの移行により、Appleは大型の12.9インチモデルのシャーシサイズを小さくする一方で、小型モデルを10.5インチから11インチに画面面積を拡大することができました。
これまでの次世代iPad mini(第5世代)の噂情報も、今日のiOS 12.2 Beta版でリークされたTouch IDとの結びつきの結果に沿った、手ごろな価格のエントリーレベルモデルとして位置付けられるでしょう。ちなみにAppleのタブレットの中で最小のiPad miniは、2015年以来4年近く更新されていないため、次世代の登場が心待ちにされていました。
iPad 第7世代やiPad mini 第5世代、そしてiPod Touch 第7世代が手頃な値段で登場すれば、また大ヒットになる可能性があります。Appleは最近、iPhone XS/XS Max/XRの高すぎる値段設定によって市場の疲弊を招いている反省から、低価格で大衆向けのデバイスでの場つなぎを模索しているのかもしれません。ともかく、売上げを確保しなければならないですからね。ただ、iPhoneの売上・利益の減少はそう簡単に補えるものではないと思われます。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)