6月初めに行われたWWDC19(世界開発者会議2019)の基調講演で発表され話題になった、Appleのスーパーハイエンドマシン、新型Mac Pro 2019モデル。しかしその性能もさることながら、その外観はかつてのPower Mac G5タワーと同様に「チーズおろし金(Cheese Grater)」と揶揄されるグリルがあることも話題になりました。
さてそんな「チーズおろし金」のMac Proですが、本当にチーズおろし金として使う人なんかいない、、と思っていたら、本当にやってしまった人がいるのでした。しかもMac Pro 2019本体そのものを作ったのではなく、CNCを使って加工してあの形状をわざわざ削り出して作り、それを使ってチーズをおろしているのです。世の中には暇人もいるものですね。。
その暇人はYouTuberのWinston Moy氏で、Shapeoko 3というCNC切削器を使ってあのAppleのデザインのトップ、Jony Ive(ジョニー・アイブ)CDOによってデザインされたという複雑なMac Proグリル構造を念入りに、そして見事に再現しています。
その製作工程からチーズをおろすまでの一連のプロセスが動画になってYouTubeに上がっているのでご覧ください。問題のチーズおろしは、5分30秒あたりから始まります(それまでは延々とこのチーズおろし金の製作をしているシーンが続きます。。笑)
結果としては。。製造の工程は非常に素晴らしいのですが、当然チーズおろし金としては「失望」レベルとなってしまったようです。そして最後には石けん置きとして使用されています。空気を通すくらいですから、水はけもそれなりによさそうですしね。
Mac Proの「チーズおろし金」に関する揶揄や悪ふざけのコメントはTwitterに溢れかえり、実際にあのIKEAがAppleにインスパイアされたという本当のチーズおろし金の広告を出したかと思えば、実際にそのチーズおろし金に部品やモニターを埋め込み、オルタナティヴなチーズおろし金Mac Pro、その名も「iCanWait(私は待てる・・・まだMac Pro 2019は発売されていないからですね)」を作ってしまった暇な達人もいました。その達人とはブログApplefritterの著者、Tom Owad氏です。
さてそんな「チーズおろし金」としては全くひどい仕上がりのMac Pro 2019ですが、間違いなくこれまで本当のプロの人達がAppleに求めるスペックを、いやそれ以上のモンスタークラスのものを出してきたことで注目されています。ただ、もちろん価格もモンスタークラスなので、誰もが簡単に買えるものではありませんが。。
なお、新型Mac Proの開発やデザインに関するエピソードについては当ブログでもお伝えしているとおりです。
記事は以上です。
(記事情報元:Cult of Mac)