Apple,がiPhone SEの販売を中止してから4ヵ月後、復活を望まれていたこのデバイスはAppleのオンラインストア(クリアランスストア)で突然復活を遂げました。ただし、現在のところ米国のオンラインストアのみで、記事更新現在は32GBのローズゴールドモデルしかないようです。
Appleは、米国のクリアランスストアで、iPhone SEの32GBのストレージを249ドル、128GBのストレージを299ドルで提供していますが、後者の128GBは既に全て売り切れています。今回販売されているiPhone SEは、4インチRetinaディスプレイ、A9チップ、Touch ID、12メガピクセルのリアカメラなど、発売当初と技術仕様が変更されていない、修理品ではなく真新しい未開封の、そしてSIMロックが解除されたSIMフリーのモデルです。
iPhone SEはかつて32GBと128GBの内蔵ストレージモデルをそれぞれ349ドルと449ドルで販売していたので、Appleはそれぞれ100ドルから150ドルの割引をして販売し、在庫一掃を図っていると思われます。iPhone SEはもともと2016年3月にリリースされ、小型のスマートフォンのファンと、iPhone 5のデザインを好む人々の間で人気があり、今でも多くの人から復活、或いは次世代の登場が渇望されているといわれています(特に、日本のファン)。
AppleがiPhone SEを再び販売している理由は明らかではありませんが、クリアランスストアで販売されていると言うことは、在庫一掃のために販売されているのは間違いないでしょう。そして在庫を掃かせる目的は、もちろん経理上の在庫を減らす目的もあると思いますが、他にも。。もしかしたら次世代の販売が近いのでは?という期待も持たせますが、定かではありません。
ちなみにAppleのiPhoneモデル比較ページにはまだiPhone SEが残っています。これは、iPhone SEは一部の正規販売代理店でまだ販売されているからです。
AppleはiPhoneのアップグレードが少なかったため、最近その売上予測を引き下げていますが、AppleはiPhoneの売り上げを伸ばすためにあらゆる手段を使って全力を尽くしていることは間違いないでしょう。しかしこんなことをすると、ますます買い替え需要を掘り起こせなくなり、新型のiPhone XSシリーズやiPhone XRの販売にも響く可能性はないのでしょうか。
日本を初めとする多くのユーザがいわゆる次世代の【iPhone SE 2】を望んでいますが、そのうちの1つが開発中であることを示唆しているという噂もあります。しかしApple関連のアナリストとしては世界的に名高いTF International Securities(天風国際証券)のMing-Chi Kuo氏は、昨年新しいiPhone SEの可能性について疑問を投げかけました。そして昨年7月、とあるリサーチ会社が、Appleは新しいiPhone SEの計画を放棄したとしています。
AppleはiPhone SEをシルバー・スペースグレイ・ローズゴールドで提供しており、来週中には配達や店頭ピックアップが可能となるようですが、既に大人気でローズゴールド 32GBモデルしか新規に買えなくなっています。
そして今のところ、これはアメリカだけのようで、日本やその他の国ではまだiPhone SEの在庫販売はされていません。今後もされるかどうかは不明です。
個人的にはサブマシンとして使用しているSEを大変気に入っているのですが、32GBで249ドルまで安くなってくるとは驚きです。Appleは値引をしないことでブランドを保ってきましたが、今度はなりふり構わず売ってくるのかもしれません。ユーザとしては嬉しいですが、ブランド戦略としてはちょっと。。という感じがします。Apple公式オンラインストアでやらずに、他のところでやればよかったのに、と思います。やれない事情でもあったのでしょうかね。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)