iPhone 15シリーズにはとうとうiPhone 5以来のLightningポートが廃止され、USB-Cポートが導入されると噂がずっと続いてきましたが、またその証拠とされる部品画像のリークが出ています。リーカーのfixApple(Twitter(X)アカウント@lipilipsi)のUSB-Cポートフレキ基板部品リーク及びChargerLabによる画像分析によれば、少なくとも3機種あるいは全てのiPhone 15シリーズにUSB-Cポートが導入され、そして高速データ転送のためのThunderbolt/USB 4リタイマーチップが搭載される予定ということです。
これまでiPhone 15シリーズのものとされるUSB-Cポート部品の画像はいくつかリークされていましたが、かなりその信憑性は疑わしいものでした。今回のも完全に信じるわけにはいきませんが、ポート部分の部品リーク画像がfixAppleよりリークされています。上からiPhone 15 Pro Max、iPhone 15 Plus、iPhone 15のものとされています。
iPhone 15 Plus and 15 c.c flex pic.twitter.com/PYLyYKKKWR
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 8, 2023
iPhone 15 Pro max charging flex pic.twitter.com/POp4OdT5Bv
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 8, 2023
fixAppleは更に上記の3つのフレキ基板の部品を並べ、更に赤い丸印をつけていて、解説としては暗号化チップとしているのですが、ChargerLabによるとこれはリタイマーなのではないかとされています。集積回路Retimer(リタイマー)リタイマーは、「リピーター」とも呼ばれ、伝搬損失によって波形が崩れた信号を再び整える「コンディショナー」の一種です。このリタイマーは大容量データポートの信号伝送の安定性を高め、伝送範囲を拡大します。このようなチップは他のThunderbolt/USB 4デバイスにも見られ、ChargerLabはそれが【iPhone 15】の USB-Cコンポーネント上で明確に識別できるとし、「iPhone 15シリーズ内の複数のモデルがThunderbolt/USB4の高速40Gbpsデータ伝送をサポートすることを示唆している」としています。
iPhone 15 c.c flex cable pic.twitter.com/GqQd4K5et7
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 8, 2023
その後fixAppleは更にiPhone 15シリーズ4種類の全てのUSB-Cポートフレキ基板部品の写真をリークしました。ただ、1枚目と2枚目のiPhone 15 Pro MaxとiPhone 15 Proのものとされる画像(以下のもの)は2枚とも全く同じ画像同じに見えますが。。
iPhone 15 Pro max iPhone 15 Pro, iPhone 15 Plus iPhone 15 c.c flex cable pic.twitter.com/bamm85Ial3
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 8, 2023
いずれにしても、このfixAppleが持っているのはどうも最初に紹介された3機種のものだけのような気がします。しかも彼はそれを売りに出しています。
iPhone 15 series c.c flex available for sell pic.twitter.com/nVOeffxDwc
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 12, 2023
fixAppleは更に、iPhone 15シリーズのハウジング、A17 CPU(SoC)のフレキ基板部品、ディスプレイ、バッテリーなど全部品の販売を開始したとしています。ディーラー向けと書いていますが。。ちょっと信憑性は不明ですね。
iPhone 15 series all models housing and A17 CPU c.c flex, display, battery,all part available now 😎 only for dealer
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 10, 2023
ちなみに、iPad Proは最大40Gbpsの転送速度を実現するUSB-CのThunderboltポートを搭載していますが、エントリーレベルのiPadのUSB-Cポートの伝送速度はわずか480Mbpsに制限されています。iPadでもProモデルとエントリーモデルの差を伝送速度で出しているので、iPhone 15シリーズでも同様の差別化が図られる可能性はあります。ただ、fixAppleは既に少なくとも3機種のUSB-Cポート部品のリーク画像を出しており、ChargerLabによればそれらすべてに明らかにリタイマーチップがあるとされています。少なくとも3つのiPhone 15モデルがThunderboltの40Gbps高速データ送信機能を備えた USB-C を搭載することになりますが、明らかにされていないのはiPhone 15 Proだけで、iPhone 15無印にも高速伝送タイプが採用されるのであれば、iPhone 15 Proにも採用されないわけがないですね。
いずれにせよ、有線による伝送速度が高まるのはよいことですが、まだ未発売のiPhone 15シリーズの情報は完全にUSB-Cが投入されることが決まった確定情報があるわけではありません。とはいえEUではポート規格統一の圧力が非常に高まっており、iPhoneもiPhone 5のLightningポート初搭載から10年、そろそろUSB-Cポートに切り替えてもいい時期がきているといえます。
なお、iPhone 15 Proシリーズの12の変更点や新機能について、当ブログ記事でもまとめていますので、ご興味があればどうぞ。
記事は以上です。