本日9月7日、中国の折りたたみスマホ2強が同じ日に発表会を開きます。日本時間15時30分に華為(Huawei)が三つ折り第2世代【Mate XT2】を、日本時間20時に小米(Xiaomi)がブック型折りたたみ【18 Fold】を発表予定です。9月9日(日本時間10日午前2時)の Apple 発表イベントで折りたたみ【iPhone Ultra】が噂される、まさにその2日前。9月3日にお伝えした両社の日程が重なった件から、発表会直前までに新しく分かった情報を整理します(円換算は1ドル=159円、1元=23.5円、以下同じ)。
本日のスケジュール
| 時刻(日本時間) | 会社 | 発表内容 |
|---|---|---|
| 15時30分 | 華為(Huawei) | Mate XT2(三つ折り第2世代)、HarmonyOS 7、Pura X View |
| 20時 | 小米(Xiaomi) | 18 Fold(ブック型折りたたみ)、玄戒O3、Xiaomi Pad 9 Pro Max、EV「澎程」3車種 |
| 9月10日 午前2時 | Apple | iPhone Ultra(初の折りたたみとの噂)、iPhone 18 Pro、Watch、AirPods |
視聴方法について、華為は公式(華為商城VMALL、華為視頻、我的華為App)に加え、微博・抖音・B站・微信視頻号など複数プラットフォームでの同時中継が報じられています(新浪)。ただしこれは報道機関がまとめた想定リストで、華為公式の発表文そのものでは確認できていません。小米側は視聴プラットフォームの公式告知を確認できませんでした。いずれも「要確認」として扱ってください。
華為Mate XT2。価格観測が上振れ、折り方の変更も
華為の発表会は9月7日14時30分(中国時間、日本時間15時30分)に確定しています(IT之家)。9月3日時点の記事執筆後、新しく出てきた情報は次の2点です。
- 価格観測が上振れ。新浪新聞は、起售価格が業界予測で1万7,999元〜1万9,999元(約42万〜47万円)の範囲になり、最上位モデルは3万元(約71万円)を超える可能性があると報じています(新浪)。記事はメモリ価格の高騰や新設の外側画面が価格を押し上げる要因になり得るとも指摘していますが、あくまで発表会前の業界予測であり、華為公式の確定価格ではありません
- 折り方が変わるとの観測。名称は媒体によって表現が割れています。9月3日の記事執筆時点ではIT之家が初代の「Z字」型から「G字」型(内側に2回折り込む)への変更と報じていましたが、その後、網易は「先に左側、次に右側を折り、画面が完全に内部へ収まるU字型構造」になるとの情報(微博の著名リーカー「数码闲聊站」発、二次情報)を伝えています(網易)。呼び方は異なりますが、共通しているのは「画面を外に出さず内側へ収める方向へ変わる」という点です
初代 Mate XT は画面が常に露出したまま折る構造で、傷や耐久性への不安が付きまとっていました。画面を内側に収める方向への変更が事実なら、9月3日の記事で触れた「傷対策」の弱点克服という方向性と一致します。ただし、呼び方も含めてまだ発表前の観測報道である点には注意してください。
小米18 Fold。新しいのはカメラの詳細情報
小米は9月3日、ドイツ・ベルリンのIFA会場で18 Foldの実機を海外初公開しました(9to5Google)。これにより、9月3日の記事でお伝えした外5.38インチ・内7.58インチという寸法が実機で確認されています。新しく分かったのは主にカメラ仕様です。
- ライカ監修の三眼カメラ。メインは200MP、センサーサイズ1/1.56型。望遠は50MP・光学3.5倍の潜望式、超広角も50MPとの情報です(網易、発表前の中国メディア報道)
- 価格観測は「1万2,000元前後」で変わらず。星島日報も入門版の予想価格を約1万2,000元(約28万円)と報じており、9月3日時点の観測から大きな変化はありません(星島日報)。いずれも科技メディア・販売店筋からの予測で、公式の確定価格ではありません
小米の発表会では18 Foldに加え、Xiaomi Pad 9 Pro Max や自社EV「澎程」シリーズ3車種(N70 Pro・N70 Max・N90 Max)の発表も予定されており(TechNode)、スマホ単体の発表会ではない点も特徴です。
Appleとの比較。iPhone Ultraとの寸法差はほぼなし
9月3日時点で確認済みの通り、小米18 Foldの外5.38・内7.58インチという寸法は、噂される iPhone Ultra の外5.5・内7.8インチとほぼ同等です。中国2社が Apple の2日前に発表することで、価格とスペックの「基準点」を先に市場に置く形になります。Appleが9月9日に折りたたみ iPhone を発表した場合、価格面では中国勢よりかなり高くなる可能性が高いとみられますが(TrendForceの試算では折りたたみiPhone Ultraは2,099〜2,299ドル=約33万〜37万円との報道も別途あります)、これは本記事の範囲外のため詳細は既報の関連記事をご覧ください。
この先はvivo・OPPO・HONOR、そして本命はSamsungか
中国勢は今日の2社で出揃ったわけではありません。vivoは6月26日に「X Fold6」を中国で発表済みで、7月には国際展開も始めています。ただし前世代のX Fold5は香港・マレーシア・フィリピンなど一部地域どまりで欧米には展開されておらず、今回の国際版も対象国・時期は未公表です(TechNode、Android Headlines)。OPPOも「Find N6」を3月にグローバル発売済みです(OPPO公式)。次世代「Find N7」は「9月投入」説と「2027年第1四半期にずれ込み」説が併存しており、OPPO公式の発表はまだありません(Gizmochina、Technobezz)。HONORも「Magic V6」を3月(MWC)〜6月に欧州・東南アジアなどへ展開済みで(HONOR公式、TechCrunch)、次世代機の噂は今回の調査では見つかりませんでした。つまり3社とも今回のApple・華為・小米のタイミングに合わせて新型を投入する動きは、現時点の報道からは確認できません。
ここから先は小龍茶館の見方(独断と偏見)です。この3日間の動きの中で、次に最も注目したいのは今日発表する2社よりもSamsungだと考えています。理由は3つあります。第一に、折りたたみスマホ市場を実質的に作ったのがSamsungだという経緯です。2019年2月20日に「Galaxy Fold」を発表し、耐久性問題による延期を経て同年9月6日に韓国で発売した、世界初の量産折りたたみスマホでした(Samsung公式)。第二に、シェアです。Counterpoint Researchの2026年予測では、Appleの新規参入後もSamsungは32%で世界首位を維持する見通しで、Apple(25%)・華為(24%)を上回ります(Counterpoint Research)。第三に、Samsungは部材の供給側でもあります。傘下のSamsung Displayは小米の折りたたみ機にUTG OLEDパネルを供給した実績があります(Gizmochina)。次期「Galaxy Z Fold8」は7月のUnpackedで発表済みと複数の海外メディアが報じています(Tom’s Guide)。Apple・華為・小米が今週相次いで動く中、市場を作った先行者であり、シェアでも部材でも強い立場にあるSamsungが次にどう出るかが、この先いちばんの焦点になると小龍茶館では見ています。
発表会の内容が判明次第、続報でお伝えします。
(記事情報元: IT之家、新浪新聞、9to5Google、網易、星島日報、TechNode、TechNode(vivo)、Android Headlines、OPPO公式、Gizmochina、Technobezz、HONOR公式、TechCrunch、Samsung公式、Counterpoint Research、Gizmochina(パネル供給)、Tom’s Guide)

