中国版Apple Watch セルラー版eSIMに母艦と同じ中国の携帯番号を入れる方法

xiaolong

2年前

先日中国でApple Watch Ultraを発売日に入手し、恒例の開封の儀やファーストインプレッションを記事にしましたが、実はこれが私にとって初めてのセルラー版の購入となりました。Apple Watchは初代からSeries 2、3、5と乗り換えて使ってきましたが、これまでずっとWi-Fi版（セルラーなし版）を買っていたのです。

Apple WatchはSeries 3からLTE対応のセルラー版がリリースされています。といってもSIMカードを入れるタイプではなくeSIMとなっていて、しかも母艦に入っているSIMと番号を共有するタイプです。

これまでセルラー版しか使わなかった理由としては、まずApple WatchのみでiPhoneを持たないというシチュエーションが殆ど考えられなかったから、またApple Watchはそれぞれ販売された地域のeSIMにしか対応していないのに新型コロナの前までは国際間をよく移動していたから、そして最後にもちろん価格が違うからというのがありました。

それが、今回のApple Watch Ultraは完全にセルラー版のみで、強制的にセルラー版を買わざるを得ませんでした。そして新型コロナウイルス以降ずっと中国にいることだし、これを機にApple Watchにも中国大陸のeSIMを導入してみようと考えてやってみたところ、案外簡単にできたので方法をご紹介します。

ちなみに全てオンライン、アプリ上で完了します。逆に携帯電話通信キャリアの窓口に行っても、端末で操作してくださいと言われるだけだそうですので、無駄足を踏むことになりますからお勧めしません。笑

前提として中国の身分証と紐付けられた携帯番号が必要

ただしここに唯一かつ最大の前提条件があって、Apple Watch セルラー版への中国の電話番号追加は、外国人名義の携帯番号ではできません。また、法人名義での契約番号でもダメだそうです。なぜなら設定の過程で中国大陸の身分証番号の記入が必要なところがあって、そこではパスポートやその他の入力が認められないからです。残念。。ということで、中国人個人名義で実名登録が済んでいる携帯番号をお持ちの方はぜひ試してみてください。

なお、香港やマカオ、台湾、そして外国人永住許可証の番号でいけるかどうかは試していないのでわかりません。

Apple Watchのセルラー版は、中国大陸三大携帯通信キャリア、中国移動（China Mobile、チャイナモバイル）・中国電信（China Telecom、チャイナテレコム）・中国聯通（China Unicom、チャイナユニコム）全てに対応しています。

中国版Apple Watch セルラー版（Apple Watch Ultra）にeSIMを設定する方法手順（中国聯通の場合）

▼まず、設定の際にプロバイダのサービスパスワード（服务密码、サービスパスコード）が必要となるので、それを覚えている方はここを飛ばして下に進んでください。私はさすがにこの番号を買ったのが数年前で覚えていませんでしたので再設定しました。もし覚えていない方は、私の場合はiPhoneで使用している携帯電話番号キャリアは中国聯通（中国联通、China Unicom）なので、”中国联通”公式アプリを起動し、下の【服务】タブ＞左の【办理】タブ＞右の【找回服务密码】でサービスパスワードの再設定をしてください。アプリがごちゃごちゃしていて、似たようなアイコンが多くて探しにくいのですが、位置的には下の画像を参照の上探してみてください。他のキャリアのアプリについてはわかりませんが、基本的に中国聯通と同様、公式アプリでサービスパスワード（服务密码、サービスパスコード）を再設定することができるようになっているはずです。

▼母艦（iPhone）のwatchアプリ＞【モバイル通信】をタップし、【新規追加】をタップします。すると、母艦（iPhone）に入っている中国SIMのプロバイダによる手続きが開始します。私の場合中国聯通ですが、まずは注意事項の表示から。中国联通 eSIM 1番号2端末サービス（eSIM一号双终端业务）というものですね。2020年1月1日から正式スタートで、毎月10元とられるそうです。。えー。以前は試運転期間で無料だったと聞いたのですが。もう2年半以上経ってしまっているのですね。ここで一番下の【申请办理业务（サービス申込み）】ボタンをクリックします。