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iOS 12.1にアップデートしたら爆発したiPhone X、Appleは偶然のタイミングとの見解

現地時間11月14日に、米国のワシントン州フェデラルウェイのRahel Mohamadさんが持っていた10ヶ月使用したiPhone XをiOS 12.1にアップデートした直後に爆発したという事件がありました。これに関して、Appleはこれはあくまで偶然のタイミングの一致にすぎず、iOS 12.1そのものとは必然的な関係はないとTwitter上でその見解を示しています。

Gadgets360が、爆発したiPhone XのオーナーのRahel Mohamadさんにインタビューをしています。Rahel Mohamadさんは、彼のiPhone Xは今年1月に購入したもので、これまで全く問題なく正常に使用していたと語っています。そしてiPhone XをiOS 12.1にアップデートしようとLightningケーブルに接続したということです。なお、充電器(アダプタ)とLightningケーブルは両方ともApple純正でした。

そしてアップデートが完了後、iPhone Xが非常に熱くなっていることに気がつき、すぐ手を離しました。するとiPhone Xから煙が出始め、そして着火し、爆発したというのです。以下がMohamadさんのTweetと写真です。

Mohamadさんによれば、AppleはMohamadさんに対して、これはタイミングの偶然の一致であるという見解を示し、爆発した原因を調査したいので、iPhone Xを会社に送って欲しいと言ってきたそうです。そしてTwitter上でもAppleサポートによる公式のコメントが発表されました。

AppleのiPhoneが自然発火したり、充電中に爆発するというような現象は、今回が初めてではありません。既に複数台のiPhoneの同様の事件がこれまで報告されています。Apple以外にも、特に大量の爆発事故が発生したのがサムスンのGalaxy Note 7で、この端末の空港や機内持ち込み禁止、閉鎖的な空間の公共の場への持ち込み禁止令まで世界中で出されてしまい、サムスンはGalaxy Note 7をリコールし、そしてその後改良版をリリースしましたが、全く売れず世界的に在庫が余ってしまっています。サムスンはこの事件であっという間に世界的なブランドイメージと信頼を失ってしまい、現在でも中国市場などで低迷が続いています。

それに対して、iPhoneは報告されているだけでもまだ10件やそこら程度なのではないかと思います。iPhoneは年間1億台近く売れているのに対し、爆発事件は10件にも満たないということは、このようなケースは非常にごく稀にしか発生しないと考えていいと思います。私個人的に長らくものづくりに関わってきた立場から見ても、どんな優秀な部品や製品でも、故障率が完全にゼロということはありえませんし、またとんでもなく大量の部品にて構成されているiPhoneは、どこかの故障によって発熱が起こり、全体の中では爆発しやすいバッテリーが燃焼してしまうこと確率が全くゼロではないといえると思います。もちろん、爆発のような事態に至るのはとんでもなく低い確率に抑えられているのは事実でしょう。

ただ、やはり精密機械ですので、ユーザ側も充電時の発熱を避けるようにする配慮は必要です。充電中に本体を何かでくるんで放熱を妨げたり、また充電アダプタやLightningケーブルを純正以外のサードパーティメーカー製の明らかな安物を使うのは考え物です。

今後、この件に対するAppleの、現物への原因調査・分析の結果及び対策が発表されるかはわかりませんが、発表されたらお知らせしたいと思います。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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