Appleは日本時間本日2019年8月27日未明(午前2時頃)に、モバイルデバイス用OS、iOS 12.4.1をリリースしました。iOS 12としては通算12個目のバージョンアップです。一つ前のバージョン、iOS 12.4(iOS 12.4.0)が8月23日にリリースされてから1ヶ月強でのアップデートとなりました。iOS 12.4.1はiOS 12.4の致命的なセキュリティ脆弱性を塞ぐための緊急リリースとなりましたが、1ヶ月強もその脆弱性が放置されていたことになります。
iOS 12.4.1アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiOS 12.4.1のアップデートのリリースノートで以下のように記しています。
iOS 12.4.1には重要なセキュリティおよび安定性のアップデートが含まれ、すべてのユーザに推奨されます。
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:
iOS 12.4.1では、脱獄に利用された脆弱性が再び修正、脱獄が不可能に
iOS 12.4.1は緊急セキュリティアップデートの位置づけですが、当ブログで先日お伝えした通り、実はiOS 12.3で塞がれた重大な脆弱性がなぜかiOS 12.4では復活してしまっていて(パッチが当たっていない状態)、それを利用した脱獄ツールが出回ってしまうという事態になってしまっていました。Appleとしては大チョンボを犯したことになります。
今日リリースされたiOS 12.4.1は「iOS 12.4の大チョンボの尻拭いバージョン」といえそうです。
これによって、unc0verによる数年ぶりの最新バージョンでの脱獄も数日で不可能となりました。なお、AppleによるiOS 12.4のSHSH(認証)はまだ発行されていますが、すぐに停止される可能性があります。
アップデートはOTAで可能
iOS 12.4.1へのアップデートは、iOS端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは大きさは小数点2桁アップデートとしては標準か小さめで、iPhone XS MaxでiOS 12.4からアップデートする場合は101.9MBとなっています。
小数点2桁アップデートなので、アップデータのサイズ自体は小さいのですが、アップデートはやはり時間に余裕を持って行いましょう。また、安定したWi-Fiが入るところで充電をしながら行うのが確実です。一番いいのは寝る前にダウンロードして、その後インストール(アップデート)指示をしておくことです。
iPhone XSシリーズ/iPhone XR用を含む、iOS 12.4.1オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR】用も含め、iOS 12.4.1のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。
基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
記事は以上です。