Appleは本日未明、iOS 12.1.2のセカンドビルドバージョンを一般向けにリリースしました。最初のビルドバージョンリリースからわずか3日後のリリースとなっており、このセカンドビルドバージョンで何が変更になったのかについては明らかではありません。なお、iOS 12.1.2はiPhoneのみ対象のアップデートとなっており、同じバージョンで違うビルドのバージョンがリリースされるのはAppleとしては極めて異例なことです。
バージョンは同じでもビルドは違う。。異例なややこしいアップデートに。異例づくしのiOS 12.1.2アップデート
この新しいビルドバージョンには、設定>一般>ソフトウェア・アップデートからOTAアップデートが可能です。ただし、既にiOS 12.1.2にアップデートしたユーザには適用されず、アップデートできません。つまり、まだアップデートしていない人のみに向けたアップデートということになります。
3日前の2018年12月18日にリリースされたiOS 12.1.2のファーストビルドナンバーは16C101でしたが、本日未明にリリースされたビルドバージョンは16C104となっています。
このようなアップデート自体が異例なことでありますが、更にiOS 12.1.2自体がiPhone専用にリリースされたということで既に極めて異例でした。
そしてiOS 12.1.2自体は、表向きにはeSIMに関するアップデートやトルコでの通信の問題の改善、そしてバグやセキュリティアップデートとされていましたが、中国(大陸)版iPhoneに対してのみ、更に改変が加えられていることが、中国版向けのリリースノートでわかっています。これは中国でのクアルコムによるiPhone販売差し止め請求に中国福建省福州市の中等裁判所が同意したことから、その販売差し止め請求の原因となったソフトウェアの特許侵害とされている部分を改変した、つまりクアルコム対策が目的であったことは明らかです。
そしてそのわずか3日後に2番目のビルドバージョンがリリースされたということは、何らかの緊急的なパッチが必要になったと考えられます。上記の中国向けの対策が足りなかったか、またはドイツで同様にクアルコムによる販売差し止め請求を裁判所が認めたことから、その対策を急遽行った可能性も捨てきれません。
今後、分析が進んで、今回の異例なビルドバージョン更新がどんなアップデート内容になったのか、全容が明らかになりましたら追記したいと思います。
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基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
※当記事更新現在まだ新しいビルドバージョン16C104は更新されていません。更新され次第、以下のページをアップデートします。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)