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【とうとう在庫切れ】Apple、AirPortシリーズのオンライン販売を終了

今年4月に、Appleが自社開発のルータ製品群、AirPortシリーズ(AirPort Express、AirPort Extreme、AirPort TimeCapsule)をディスコン(生産終了)としたことは、当ブログでもお知らせしていたとおりです。

Appleはこれらの製品群の製造を終了するが、在庫が全てなくなるまでは販売を続けるとしていました。そしてこれまでずっと販売が細々と続いていたのですが、Apple公式サイト上のMacアクセサリ販売ページに残っていたAirPort Extremeと2TBのAirPort TimeCupsuleが既に削除され、なくなっていることがわかりました。これで、Appleはオンラインで全てのAirPort製品ラインナップの販売を終了したことになります。もしかしたら、一部のAppleストア実店舗では在庫があるかもしれませんが、それは個々に問い合わせてみないとわからない状況です。

Appleは2012年と2013年の2年にわたって、上記3種類のAirPortシリーズを発表しましたが、それ以来製品のハードウェア的なアップデートをしませんでした。Bloombergが2016年にAppleがAirPortシリーズの研究開発を終了し、AirPort部門のエンジニアが他の部門に異動したことが伝えられました。Bloombergによれば、AppleがAirPort研究開発をやめた理由として、Appleはその重点を更に多くの収入が見込めるコンシューマ製品に集中していくため、としていました。

AppleはAirPortのディスコンを発表した際に、ユーザに自身で他社のルータを購入して更新することを勧めています。その際のおすすめの規格として、IEEE 802.11ac、2.4GHz/5GHz デュアルバンド、WPA2 (AES)とMIMO或いはMU-MIMO に対応したルータを推奨しています。現在、Apple公式サイト上のMacアクセサリ販売ページでは、Linksys VelopのMesh Wi-Fi System搭載モデルしかWi-Fiルータ類は掲載されていません。

なお、既にAirPortシリーズのエンジニア部隊は解散していますが、AppleはAirPortシリーズのカスタマーサポートは継続しています。Appleは5年以内はAirPortシリーズに対してアフターサービスを提供し、修理や部品交換などにも応じるとしています。事実、今年の8月と9月にも、ファームウェアがアップデートされていることからも、それが嘘ではないことがわかります。

大手電子機器メーカーとしては当然の対応ではありますが、さすがに5年後はAirPortシリーズはずいぶん時代遅れなデバイスになってしまうでしょうね。

ただ、TimeCupsuleのように、シームレスにTimeMachineを使ったバックアップができたのはいい機能でした。今でもAppleファンによる復活を望む声は大きいと思われます。

現在AppleはWi-FiデバイスとMac/iPhone/iPadなどをシームレスにペアリングするためのWシリーズチップを既に開発しており、最新のApple Watch Series 4にはW3チップが搭載されています。このチップのような機能を使えば、他社にOEMで製造依頼して独自のWi-Fiルータ類を作れると思うのですが。。いかんせん、ルータ類はバックアップ機能のあるTimeCupsuleを除いてせいぜい1万円〜2万円という価格設定なので、Appleはやはり儲けがない仕事はしないということなのでしょうね。

記事は以上です。

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