Appleが、画面を持たないフィットネストラッカー(バンド)を試作していると9to5Macが報じました。WHOOPに対抗する構想と思われますが、製品化についてはもちろん未発表ですし、未確定情報です。また発売する場合も早くて2028年以降とされています。
薄い布製バンドの試作段階
9月22日の報道によると、試作品は薄い布製バンドと、センサーを内蔵したコンピューターモジュールを組み合わせています。開発は技術調査の段階です。以前8月にも画面のないフィットネスバンドの構想を紹介しましたが、今回は試作品の構造と開発段階が伝えられました。
同報道は、エディ・キュー氏とティム・クック氏が計画を支持しているとしています。キュー氏は前年10月にヘルスケアチームの統括を引き継ぎました。現在のApple役員一覧では、キュー氏はサービスとヘルスケアの担当、クック氏は会長に、そしてCEOはご存知ジョン・ターナス氏です。
WHOOPは本体込みの年会費、2年でいくらか
Appleが対抗馬として見ているWHOOPの米国向け公式プランには、年約31,444円(199ドル)のWHOOP One、年約37,764円(239ドル)のWHOOP Peak、年約56,726円(359ドル)のWHOOP Lifeがあります。いずれも機器を含む会員料金です。OneとPeakにはWHOOP 5.0、LifeにはWHOOP MGが付属します。以下は米国の表示年額を円換算した参考値で、別途適用される税や送料、決済手数料を含めていません。
比較するApple Watchは、Apple Watch SE 3の40mm・アルミニウム・GPSモデルが41,800円からで、今月9月18日に発売されたApple Watch Series 12は71,800円からとなっています。ともに日本の税込価格です。
現在の年額で年払いを2回続けると、WHOOP Oneは約62,888円、WHOOP Peakは約75,529円です(円換算前の年額×2で計算し、最後に四捨五入)。Apple Watchを買い替えずに2年使う場合と比べると、OneでもSE 3の本体代を約21,088円上回ります。PeakとSeries 12なら差は約3,729円まで縮まります。比較対象をどちらのApple Watchにするかで、追加負担の大きさはかなり変わりますね。もちろんこれは値段を抑えるための比較なので、Apple Watch Ultraは考慮に入れていません。
ただし、料金に含まれる中身に違いがあることに注意が必要です。WHOOP Oneは睡眠・運動負荷・回復の分析、Peakはさらにストレスや健康状態の監視などを含みます。Apple Watchにも標準の睡眠記録や睡眠スコアがありますが、ヘルスケア機能はWHOOPほど細かく分析していません。
睡眠中の発光はApple Watchでも設定可能
日本語設定のApple Watchでも、「設定」→「画面表示と明るさ」で「手首を上げてスリープ解除」をオフにできます。常時表示に対応するモデルは、同じ設定内の「常にオン」もオフにできます。
通知は、iPhoneの「睡眠」集中モードで、睡眠中に通知を許可する人やアプリを選べます。発光や通知が気になる既存ユーザーなら、まずこの設定で対処できます。Appleの試作品の厚み・重量・駆動時間はもちろんまだ何もわかっていませんが、とりあえず今の段階ではApple Watchをお持ちの方はそのまま利用すればよいかと思われます。
小龍的にはこう思った
小龍的には、画面を省いた製品でAppleがどこまでの健康分析を提供し、そこに継続料金を設けるのかが気になります。WHOOPの料金を2年分で比べると、画面がなくても多機能な時計を上回る費用になります。利用者は小さな機器だけでなく、記録を読み解いてヘルスケアに役立つサービスにもお金を払っているということです。もちろんWHOOPだけではありません。他のフィットネスバンドについても同様です。
Appleが狙えるのは、腕時計の画面操作を使わずに健康記録を続けたい人でしょう。ただ、今のApple Watchで睡眠を記録できている人には、通知を減らすことだけでは買い替える理由が弱いです。就寝中の装着感や充電で外す時間をどれだけ減らせるか。そこに差が付けば、既存ユーザーがもう一つ機器を持つ理由も生まれます。
また、Appleは既にApple Watchのユーザを大量に抱えていることもありますし、ボリュームがあることが最大の強みです。今後ヘルスケアで追加で料金を取ったとしても、わずかな料金で機能を追加できる可能性があります。そうなると、トータルではAppleの方がお得という状況が発生するかもしれません。また医療機関との連携もこの業界ではAppleが最強ですし、プライバシーに関しても人一倍守ってくれるAppleなので、安心感が違うというのもあります。
個人的には既にApple Watch Ultraを使っているのでわざわざフィットネストラッカーを買おうとは思いませんが、まだApple Watchをお持ちでない方や、普段腕時計をつけず、Apple Watchではちょっと重いと思われている方、現在別のフィットネストラッカーを使っているけどAppleに統一したいとお考えの方はApple製のトラッカーが出たら飛びつくのは容易に想像ができます。しかし2028年とはだいぶ先の話ですけどね。。
| Appleが【Apple Watch】のラインナップを根本から見直そうとしているようです。BloombergのMark Gurman氏が伝えたもので、丸い画面のモデル、画面を持たないフィットネスバンド、Ultraの上を行く高級モデルまで、さまざまな方向が検討されているとのこと。Gurman氏はこの見直しを「iPhoneが板から折りたたみへ変わるのに匹敵しうる」と表現しています。検討されているとされる方向 丸い画面のモデル … ただしGurman氏は「製品化される可能性は低い」と釘を刺しています 画面のないフィットネスバンド … WhoopやOuraのような、表... 【丸型もあり得る?】Apple Watchの大幅刷新をAppleが検討中との報道。画面のないフィットネスバンドも - 小龍茶館 |
記事は以上です。
(記事情報元:9to5Mac、WHOOP公式、Apple公式の各リンク。※円換算は1ドル=158.01円、三菱UFJ銀行の公表相場の仲値TTM(2026年9月24日、相場表のTTS159.01円とTTB157.01円の平均)を使用)
