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Apple Payが台湾で好スタート、サービス開始9日で70万枚のクレジットカードが関連づけされる

Apple Payが台湾でデビューしたのは今年の3月29日のことだ。既に1ヶ月と数日が経過した。台湾の金融管理委員会の主任委員が最近、台湾立法院財政委員会において、4月6日(サービス開始9日後)までの統計で、Apple Payと関連付けられたクレジットカードの数は70万枚にものぼったことを発表した。台湾本土のモバイル決済サービス「台湾Pay」が、サービス開始後7ヶ月でたった4万枚しか関連付けられていなかったところをみると、明らかにその数は膨大で大成功しているといえる。

関係者に対する取材によれば、確かにApple Payは台湾で3月29日にオンラインした後4月6日まで、つまり9日間で関連付けられたクレジットカードの数は60万枚以上で、70万枚に近いという。このような大ブームになった主な原因について、台湾政府モバイル決済部門の責任者は、Appleが各銀行に対して大量の販促費用を投入するよう要求したことと、またAppleブランドの知名度が非常に高いことを挙げている。

Apple Payは大中華圏ではまず中国本土から始まり、その後香港でサービスが開始された。そして暫く経ってから台湾で今年3月末にようやくサービスが開始した。Apple Payは台湾では好調なスタートを切ったが、まだまだ普及するためにはいくつか大きなハードルが残っている。例えばApple Payはまだ台湾では今のところクレジットカードしか関連付けられないことが、その普及度に一定の足かせになっていると思われる。

ただ、台湾では中国のようにAlipay・Tencent Pay(WeChat Pay)のような2強でほぼ市場独占状態、という状況ではないため、先は明るいといえるだろう。あとは交通カードなどの公共サービスに使われるカードや、銀行デビットカードとの関連付けができるようになれば、更に普及する可能性がある。

ちなみにApple Payと関連付けられた70万枚のクレジットカードの数は、台湾の2016年の全人口2352万人と比較すると3%にすぎない(9日で3%に普及したのはすごいともいえるが)。もちろん台湾に暮らす人の全てがクレジットカードを持っているということではないが、まだまだ台湾には発展の空間はありそうだ。それに比べ、大陸では惨憺たる結果になっているApple Pay。。Appleがどのように巻き返しを図るのか。個人的には交通カードとの関連づけがかなりの起爆剤になると思うのだが。。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

 

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